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Q:クラッチ流用について
2009-08-17  質問者:ダイアフラム さん
いつもお世話になっています。オイルクーラー装着のためこのコーナーを参考にオイルラインを見直しました・・・
一部アルミロウ付けするなどかなり苦労しました。おかげでアルミロウ付けが出来る様になりました(笑)

何度もクランクケースカバーを外す内にクラッチ裏のスプリングがへたっているのを発見、
まだ飛び出てくるところまでいっていませんが、少しガタがあります。XSはここしかダンパーがありません。

前から気になっています当然ですがバスケット側も気になります
他車流用またはスペシャルパーツなどありましたら教えて下さい。
A:お答えします
こんにちは、ダイヤフラムさん。


ひょっとしてオイルパイプを切って、オイルクーラーを取り付けました?
最近そのやり方にはあまり賛成してないんです! 理由は以下の通りです。


以前説明したとおり、オイルポンプから圧送されるオイルはヘッド側とクランク側に二分されます。
今回のようにヘッド側にだけオイルクーラーを付けた場合、ヘッド側だけ油圧抵抗が増えることになります。


と言うことは・・・・電気の流れと同様で、より抵抗の少ない方に流れが集中する事になります。
結果的にヘッド側の圧送オイル量が減ってしまう可能性がある・・・・・これはいただけません!!


ただでさえ、オイルポンプがヘタリ気味でヘッドの潤滑が心配なのに・・・・
これ以上圧送されるオイル量が減ってしまうと、最悪カムやロッカーの焼き付きも懸念されます。


もしオイルクーラーが通常の取り付けでしたら、単なる取り越し苦労ですむんですが・・・・
いかがでしょうか?? 是非お知らせ下さい!


さてお問い合わせのクラッチダンパーの件ですが、ちゃんと用意してますよ!
実はここはXS650の弱点の一つで、かなり多くの車両のダンパーにヘタリが出ていると思われます。



\8,000 ◆クラッチハブダンパー補修キット  


取り付けは簡単には出来ませんので、覚悟してください。
クラッチハブのダンパー部分は外れないようにリベットでカシメてあります。


このリベットをサンダーで削り取らないとダンパーは分解できないんです!
分解して、スプリングを交換した後は、付属のボルトナットをリベットの代わりに使用します。


さらに付属のロックタイト(ネジの緩み止め剤)でネジ部を固めてしまいます。
ご心配な方はロックタイトではなく、点付け溶接をすればまず外れることはないでしょう。


アールプロ門倉

Q:オイルクーラーについて
2009-08-17  質問者:R_pro_company さん
静岡の「シェイク・ダウン」菊入氏より情報を頂きました。是非参考にして下さい。
A:お答えします



質問に記載されていたオイルクーラーの取り出し加工ですが
私の所で加工している物の画像を添付いたします。
ケース本体のネジ部分ですが
私の所ではケースの下にネジを切ってます。
ご存知の通り、この部分は最初からアルミキャップを打ち込み
YAMAHAお得意のデプコンで接着しています。
この部分でしたら8ミリくらいのドリルを入れると
ドリルの回転の抵抗で打ち込みのキャップが抜けてしまいます。
万が一うまく抜けなくても、パイプ状の部分にネジを切りますので
完全にネジが食い込みます。

キャップ部分はワンオフですが、ネジ切り部分だけを凸にし
ネジを完全に食わせる厚さに作っています。












参考になるでしょうか?
今はキットの販売はされていないのですか?


菊入さん、情報ありがとうございました。
フィッテイングの穴あけ位置に関しては、海外でもこの位置が一般的ですね。


僕も当初は、その位置にフィッテイングを付ける予定でした。
ただ使用するエキパイによっては、クリアランスの問題でここに取り付けができません。


僕が付けているエキパイでは、かなり危険だと判断し、位置を変更した次第です。
何も問題なければ、菊入氏お奨めの位置がベストだと思いますよ!!


ワンオフのフィルターキャップ良いですね! 売り出されたらいかがですか?
当社では、現在はオイルクーラーキットの販売はしていません。


是非「シェイク・ダウン」さんで発売してください!
お問い合わせは d42rssil@tg.commufa.jp 菊入さんまで。

Q:80’XS650SPの油温、オイルクーラーの件
2009-08-17  質問者:KID さん
はじめまして、いつも楽しくQ&Aを拝見させてもらっております。

 当方、80’XS650SPを所有しており、只今ショップにてエンジンのOHをしております。

 仕様と致しましては、
点火系:御社のフルトラキット
キャブ:FCR35パイ
メインハーネス、クラッチレリーズ等々を御社のものを使用しており、
シリンダーとクランクケースを黒のパウダーコートにて塗装しております。

 ショップから試乗してくれとの事で、試乗いたしますと気温31度、
幹線道路を60?70キロにて20分程走行致しますと油温が120℃位まで上がってしまいます。
(御社の油温計使用)

 また、渋滞(渋滞と申しましてもまったく動かないわけではない)になりますと
すぐに油温が140℃を超えてしまいます。

 ショップの話では点火時期は遅め、キャブは若干濃い目、
プラグの熱価などもオーバーヒートしづらい方向にセッティングしておるそうです。

 旧い空冷車なので油温はこのようなものなのでしょうか?
このようなな状態の車両で何か原因があるとすればどの様な原因が考えられるでしょうか?
もし解かる事があればご教授下さい。

 またオイルクーラーの装着も考えておるのですが、どこをどの様に加工するのが一番効果的でしょうか?
(以前のQ&Aを拝見させて頂いたのですが、画像が見れずよく解らなかったもので…)
出来れば加工例などの画像があれば拝見したいです。

 なにとぞ素人なものでご教授御願い致します。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


140℃オーバーはちょっときついですね!
たぶん良く回るエンジンになったんで、知らないうちに回してるんでしょう!


回転を抑えて走るのもしゃくですから、オイルクーラーを付ける方向で考えましょう。
以前売っていたオイルクーラーキットの説明書をアップしますので参考にして下さい。














装着はこんな感じです。参考になりましたでしょうか?
アールプロ門倉

Q:点火時期調整
2009-08-11  質問者:けんじ さん
何度か質問させてもらい、毎度的確なアドバイスにより勉強になってます。ありがとうございます。

お聞きしたいのは、78年式XS650スペシャルの点火時期の調整です。
こちらのメンテナンスガイドのとうり行ってみました。
が、ローターを回して合マークとFマークで簡易チェッカーのライトが点いたのですが、
その後、ローターを回し、どの位置でもずっとライトが点きっぱなしになってしまいました。
そもそもやり方に間違いがあったのでしょうか?エンジンのキーはオンでいいんですよね?
それともチェッカー(ホームセンターで購入)が壊れたと考えた方がいいんですかね?

それとも何か原因はありますでしょうか?

素人のためこんな質問ばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


やり方は間違ってないと思いますよ!ただし重要な事はポイントはスイッチだということです。
ポイントは開いたり閉じたりします。ただ閉じるのではなくその時に導通させなければなりません。


当然その逆は絶縁します。スイッチですからON-OFFをきっちり作動させないと、
豆電球が点いたり消えたりしてくれません。


お問い合わせの点きっぱなし状態は、ポイントが閉じてないか?
閉じているけど導通してないかのどちらかです。


ポイント接点を800番程度の紙やすりで磨いてください。
その後にポイントギャップの調整を再度やり直してください。


アールプロ門倉

Q:アンダーのオイルエレメントについて
2009-08-11  質問者:コウノ さん
こんばんわ。
今日アンダーのオイルエレメントを交換して、アマリーのオイルを入れ、無事完了かと思ったんですが、
今車両を見てみたら、車両の下にオイルが漏れ出してしまいました。今急いでアンダーのエレメントカバーを増し締めしましたが、止まったかどうか、明日確認してみます。
何が原因でしょうか?
エレメントとガスケット交換しました。
サイドスタンドの付け根あたりから漏れてます。
XS650SP80年式です。

お願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


この部分はオイル漏れしやすいので、慎重な作業が求められます。
まずカバーをセットする時、ゴミをかまないようにお掃除をします。


古いガスケットをすべて取り除く為に、スクレッパーを合わせ面に走らせて下さい。
きれいに掃除できたら、合わせ面をガソリン等で脱脂します。


その面に液状ガスケットを薄く塗布します。オイルが上から落ちてくる場合は、
脱脂しながらすばやく塗布します。オイルが落ちきるまで放置するとよりベターです。


カバー側にも液状ガスケットを塗布し、ガスケットをサンドイッチの中身状態にします。
やむ終えない場合はガスケットに塗布しますが、金属側に付けるのが基本です。


この状態でカバーをはめ込み、ボルトで仮止めをします。
対角線の順番に、少しづつボルトを締めて作業は終了です。


ただし・・・・オイルを入れるのは翌日です。
液状ガスケットが完璧に乾き、ゴム状に固まれば、絶対にオイル漏れはしてきません。


まれにケースやカバーに歪みやキズがある場合は、ここまでやっても漏れてきます。
その場合はオイルストーンで面出しです。頑張ってください。


ちなみにお奨めの液ガスは「トヨタドライブジョイブラック」です。
アールプロ門倉

Q:ガス欠みたいな・・・
2009-08-11  質問者:けんじ さん
まだまだXSビギナーで、いつもQ&Aコーナーで勉強させてもらってます。

78年式XS650スペシャルなんですが、乗り出してある程度走ると、ガス欠の時みたいにスロットルを回しても、
バスバスバス・・・とガソリンがいってないような症状になりエンジンが止まってしまいます。

すぐにかけようとしても同じような症状になりエンジンがすぐに止まってしまいます。
そこでガソリンタンクのキャップを少しの間、開けっぱなしにしてエンジンをかけるとその症状はなくなります。

ガソリンタンクのキャップのゴムはまだ新しい物のように見えますが、
原因があるとしたらガソリンコックでしょうか?

よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


その状態は空気抜きの穴がつまっている状態です。
高圧エアーを穴から吹き込み、ごみを除去してください。


タンク内は常に大気圧がかかってないと、落下式のコックからガソリンが出なくなります。
ストローで飲み物を吸い、上を塞ぐと落ちませんね!


それと同じようにタンクキャップの空気抜きの穴にごみがつまるとガソリンが落ちなくなります。
掃除をすれば簡単に直りますので、すぐに実行してください。


やり方は簡単で、高圧エアーで吹き飛ばすだけです!キャップを開けて中央をご覧下さい。
小さな穴が開いていますよね! その穴にエアーガンをあて空気を吹き込んでください。


ガソリンスタンドで給油のついでにエアーを借りればすぐに終了です!
さあ、急いでスタンドにゴー!


アールプロ門倉

Q:TX・カムチェーン交換?
2009-08-03  質問者:在原三男 さん
 2度目の質問をさせていただきます。
こちらの”Q&Aコーナー”のおかげでエンジンの調子は非常に良いのですが、ただ1つ気になるのが、カムチェーンの音が最近非常に大きくなってきたことです。
今までのカムチェーン関係の”Q&A”から判断させていただくと、どうもチェーンが伸びているようです。テンション調整を張りすぎるぐらい張らないと音が消えません。(テンショナーのロットがいっぱい顔を出しキックをしても動かなくなる位)
 そこで質問ですが、やはりカムチェーンの交換はエンジンを下ろさなければ出来ないでしょうね。また1人でも出来るでしょうか? 何かアドバイスがあったらお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


そこまでカムチェーンの音が出ているんですか! ただの伸びだけではないですね!
たぶんフロントカムチェーンスライダー(ガイド)のラバーが摩耗または落下しています。



この部品はXS650の弱点で、走行距離が進んでいる車両はかなりの割合で壊れています。
ある程度音が出始めたら、早めに交換したほうが安心ですよ!!


カムチェーンの交換は基本的にはエンジンを降ろして行いますが、海外で紹介されている、
エンジン降ろさないでする、腰上オーバーホールの方法を実践中です!!


当HPのメンテナンスガイドに画像付きで紹介していますので是非ご覧下さい。




1人でやるのでしたらこの方法が一番良いと思います。
アールプロ門倉

Q:ショートリバースコーンについて
2009-08-03  質問者:コウノ さん
こんにちわ。

質問なんですが今カチアゲエキパイとショートリバースコーンの爆音タイプなんですが、インナーサイレンサーを付ければ多少は消音されますか?インナーサイレンサーにグラスウールを巻かないと意味ありませんか?
インナーサイレンサーだけ取り付ければ多少変わるならちょっと試してみようと思ってます。

その場合ショートリバースコーンに適合するインナーサイレンサーはどれになりますか?

あと取り付けにあたって購入するものはありますか?

よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。



画像をご覧下さい。排気口が見えますが、この径のパイプが入り口から出口まで貫通してます。
このパイプはパンチメッシュで出来ていて、無数の小穴があいています。


そのまわりにグラスウールが巻き付けてあるんですが・・・・・
びっしり巻けていれば、パイプ内にインナーサイレンサーを入れれば消音されます。


ただしビッシリ巻けてないと、インナーサイレンサーの長さがマフラーの半分位ですので、
インナーサイレンサー内を排気が通らず、グラスウールの隙間から漏れて出てしまいます。


こうなると消音効果は半減以下ですね!!
とりあえず分解して、グラスウールがどの程度巻かれているか確認してください。


それからどのような方法で消音するか考えてみましょう。
インナーサイレンサーのジャストサイズは41mmです。


アールプロ門倉
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静岡のカスタムショップ「シェイク・ダウン」のキクイリさんから情報を頂きました。


静岡のキクイリです。
ショートリバースコーンの消音について質問が記載されておりましたが
私はアスコットの2本出しにこの様な消音を製作しました。
アイドリングの音量はとても静かで、加速時もうるさくなく心地の良い低音です。
中低速がとても強くなり、待ち乗りには最適です。





画像は作った時の画像ですので、グラスウールは巻いてませんが
これにグラスウールを巻きつけます。
コーンの部分を一度外してもらい、サイレンサーのアルミの段差部分まで
コーンの裏から打ち込みます。


絶対に外には抜けませんので、ネジ止めも要らず
0.2ミリほど大きく作っていますので、打ち込みだけで外れません。 


キクイリさんどうもありがとうございました!
キクイリさんはどんなカスタムも引き受けてくれるので、お近くの方は是非ご相談下さい。


ご注文、お問い合わせは、  
〒422-8044
静岡県静岡市駿河区西脇79-3
シェイク・ダウン 
d42rssil@tg.commufa.jp

Q:オイルラインつまり点検、ポンプ点検?
2009-07-31  質問者:447 さん
いつもお世話になっています。エンジンヘッドから金属音が大きくタペット、カムチェーン調整、がバナーポイント給油を行っても消えません。先ほどエンジン停止直後にタペットカバーを開けたら、IN側タペット部にオイルの付着が湿っている程度しかありませんでした。EX側は滴る位ありました。オイルライン、オイルポンプ異常でしょうか?エンジンを開けないでオイルライン詰まり、ポンプ点検はできますでしょうか?
車種はTX65077年モデルです。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


すべてとはいきませんが、ある程度は点検できます。
その前にオイル量はどの位ですか? XS650系はアッパーレベルまで入れないとダメですよ!


オイルフィラーのそばに書かれている2500ccはあまり意識しないで下さい。
あくまでもオイルレベルゲージを基本とします。エンジンを2分ほどアイドリングさせ、


ストップした直後に、レベルゲージを差込み、ねじ込まないで油面レベルを測ります。
この測り方でアッパーレベル位に調整するとベストだと思います。


今まで何機もXSエンジンをバラシテきましたが、明らかにオイルが廻っていないだろう
カムの焼き付きやロッカーアームの摩耗をたくさん目にしてきました。


他のエンジンでは上限までオイルを入れろなんて絶対に言いませんが、
XSに関しては例外です! 常に上限まで入れてください! 

さて本題のオイルポンプとオイルラインの点検ですが、
左ケースカバーを外せばほとんど点検できます。


左ケースカバーを外すとタコメータードライブギヤが見えます。
その奥にあるのがオイルポンプです。ただしオイルポンプを見ても良否判定は難しいんです。


そのオイルポンプからケースの上下に通路が繋がっています。
下の穴はオイルの吸口でオイルパン内のオイルフィルターにつながります。


ここは下のオイルフィルターカバーを外せば点検できます。
上の細長い楕円の穴はその後 2分割され、片方はクランクへ、もう片方はヘッドに上がります。


ヘッドの方はオイルパイプを経由して、ロッカーシャフトに入りロッカーアームから出てきます。
クランクの方はクランクシャフトを通り、両方のビッグエンドから出てきます。


オイルを多めに入れても、ヘッド周りのオイル量が少ないようでしたら、
オイルポンプの交換とオイル通路の洗浄が必要でしょうね。


もう既にカムシャフトやロッカー回りが焼きついているかもしれませんので、
出来れば分解して点検したほうが良いかも知れませんよ!


アールプロ門倉

Q:白煙
2009-07-30  質問者:06e2057 さん
いつも的確な御回答ありがとうございます。
80年式のXS650SP(フルトラ)に乗っています。
2週間毎のバッテリー上がりもブラシ交換で上がらなくなりました。

続いてトラブルなのですが、オイルを1週間前ほどに20W?50に交換して20キロほど走行していると、走行中は問題なかったのですが、信号待ちで段々とアイドリングが落ちてゆき、ブリーザーフィルターからタバコの煙より薄い白煙がフワリと出るのが確認できエンジンが止まってしまいました。

しばらくキックしてもかからなかったのですが、少しおくとかかり、なんとか帰宅できました。
帰宅後、アイドリングが落ちたことより点火タイミングを見るとT辺りでアイドリングしていて遅いと確認しました。80年式なので進角を真下に合わせ、タイミングはFでとるように修正しました。
結果は一応アイドリング安定しています。

しかし白煙が気になるので症状を検索するとエンジンの経たりとありましたが、私のXSは5月にホーニング、新品ピストン、新品ピストンリングと交換しています。
このような場合何が原因でしょうか?

改造点(エンジン周り)はブリーザーフィルター(取り付けをヘッド付近)、社外エアクリーナー、ショートリバースコーンです。

長々と申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


「20km程走行したらエンジンがストールし、ブリーザーから白煙がでた」と言う事ですね。
この症状からいろいろ推理してみましょう。


この白煙と言うのは単発みたいですから、単なるオイルミストではないでしょうか?
ご存知の通りクランクケース内は呼吸しています。


ピストンが下がる時にケースの内圧は高まり、上がる時は負圧になります。
ブリーザーホースで考えるとピストンの上下により、息を吐いたり、吸ったりを繰り返しています。


アイドリング時でさえ、この呼吸を1分間に1000回も行っているわけです。
この呼吸が急に止まったらどうなるでしょう? 


今まで出たり入ったりしていた気体がホースの先からフワッと出てきても不思議ではないですね。
ちょうど撃ち終わった拳銃の銃口から煙がフワッと出てくるのと同じような感じではないでしょうか?


だとしたらあまり問題視しなくても良さそうですね!
エンジンが経たっていたら、とんでもない量の白煙が日常的に出てきます。


この呼吸なんですが、最近の車両にはPCVバルブと言う部品が付いています。
PCVとはポジティブクランクケースベンチレーションの略で、簡単に言うとワンウェイバルブです。


これをブリーザーホースに取り付けると、出るばかりで入ってくる逆流を防いでくれます。
あるレース関係者の話ですが、旧車にこれを付けるとパワーアップに有効だと言う事です。


ケース内を常に負圧状態にすることで、ピストン下降時のフリクションロスを低減し、
ピストンスピードを上昇させ、結果的にパワーを上昇させるという事なんです。


これを聞いた時は「目から鱗」っていう感じでした!なぜ今まで気がつかなかったんだ!
これは物理的にも理にかなってますよね。インチキケミカル商品にはない説得力があります。


まだ試してないんですが、それ程高価な部品ではないので是非試してみようと思っています。
話が脱線しましたが、白煙はたぶん油温上昇やオイルの攪拌で生じるオイルミストでしょう。


それではエンジンがストールした原因はなんでしょうか?
疑わしいのが「オーバーヒート」です。症状からするとぴったりです。


油温の上昇により、オイルミストがフワッと出て、エンジンはすぐには始動できない。
しばらく休ませるとエンジンが始動してなんとか帰宅できた・・・・・


この他に原因を探すとすれば「過熱による充電不良」も考えられます。
エンジン温度が上昇すればジェネレーターも当然、過熱ギミになります。


特にローターが過熱すると内部抵抗が増え、磁力が弱まってしまいます。
磁力が弱まると充電不足になり、しまいにはバッテリーが電圧降下を起こしストールします。


しばらく置いておくと、バッテリーが自然復活して電圧が戻り、エンジンは始動できます。
その後はヒートしない程度の無理のない走りでしたら、何とか帰ることが出来るでしょう。


ただしこの場合は当然セルが使えなくなるので、この時点で原因が判明します。
もしセルモーターを取り外しているとしたら、原因がわからないかもしれません。


過熱時に充電不良を起こすのはローターの寿命が近い証拠で、
そのまま使用していると、症状はどんどん悪化してきます。


充電不良に関しては症状が出た時にテスターで電圧や抵抗値を測れば、
すぐに良否判断が出来ますので、是非実施してください。


点火タイミングの件は直接の原因ではないと思います。もう少し様子を見ていただき、
再度症状が出た場合は、出来るだけ多くの情報を収集してお知らせ下さい。


アールプロ門倉

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