バッテリーの話
2010-05-24
【MFバッテリー】

最近よくこんなお問い合わせを頂きます。
「このレギュレターはMFバッテリー対応品ですか?」

え?っ、この世の中に旧車用のMF対応レギュレターなんかあるの??
ガ?ン!!ありました!!そこいら中で売っています!!!!

こんなウソ書いて、公取委に怒られないのかな??
完全に誇大広告もいいとこなんですけど?・・・・・・

1970年代後半のある日、当時僕は某二輪メーカーの営業マンとして働いていました。
今日、新型バッテリーの講習会があります!との事で会議室に集合しました。

その新型バッテリーは、MF(メンテナンスフリー)バッテリーと呼ばれ、
完全密封型(シールドタイプ)で電気分解による電解液の減少もなく、保水不要との説明を受けました。

ただし、このバッテリーの使用にあたっては、新開発の高性能ジェネレーター(発電機)と
強力なレギュレターが不可欠だと言う説明を受けました。


要するに従来の発電機はアイドリング時にはほとんど発電せず、高回転時に電圧を上げて、
全体として発電量のバランスを取っていました。

しかしこのシステムでは、高回転時に過充電気味となるため、どうしても過度な電気分解により
電解液の減少は防げません。

MFバッテリーを使うには、強力なレギュレターの使用により、電圧・電流を一定レベルに
保ち、過度な電気分解を抑制しなければなりません。

しかし、そうするとトータルの発電量が落ちて、充電不良気味になってしまい、
バッテリー上がりを引き起こしてしまいます。

そこで登場するのが高性能ジェネレーターです!アイドリング時から高回転時まで、
常に安定した電圧・電流を保つ事により、新開発のMFバッテリーが使用可能となった訳です。

賢明な皆様はもうおわかりになりましたね! 開放型バッテリーが標準の旧車に、
レギュレター交換だけでMFバッテリー対応はありえないんです!!

MF対応レギュレターなんて嘘八百! そんなことしたら、常に充電不良気味になってしまいます!
くれぐれも世の中のウソに騙されないで下さい!!


ただし、旧車にMFバッテリーを使っている人は大勢います。しかも何事も無く!
その理由は走り方なんです。そこそこの回転数で昼夜走れば需給バランスが取れます。

要するにMFバッテリーの要求する充電状態を維持できれば、使えなくもないと言う事です。
すべてを知った上で上手に使う分には、問題ないと思いますが・・・・・・・



【小型バッテリー】

容量の小さいバッテリーを使用すると過充電になるという事をご存知でしょうか?

XS650のICレギュレターは電圧を制御しません!
バッテリーの容量(蓄電量)により、ON-OFFの作動を決定します。

もうお解りかと思いますが、容量の小さいバッテリーを使用すると、電圧が上がっても
本来の容量に満たないため、充電を止めずに、電流を流し続けてしまうんです!

結果的に過充電(過電圧)になってしまいます。その証拠に、3相交流の白線3本の内の
1本をカットしてみて下さい。常識的に考えると充電不良になりますね?電流が減るわけですから・・・・

ところが・・・・この状態で過充電、というか過電圧になってしまうんです!
本来は14V以内で収まるところが、15V位まで電圧が上がってしまいます。

これと同様な事が、小型バッテリーの使用により起こってしまうんです!!
それでは過電圧の状態で使用し続けるとどのような事が起こるんでしょうか?

使用電圧が高いとすべての電装部品が過熱します!電装部品が熱と湿気に弱いのは周知の事実
ですが、加熱により抵抗値が増え、さらに熱を帯びると言う悪循環に陥ります。

これはすべての電気部品に言える事ですが、特にコイル物とトランジスター等の半導体が
受ける影響は多大です!!最悪コイルのパンクやトランジスターのパンクに発展します。

社外のフルトラキットなどは、このような使い方をすると一発でパンクします。
またポイントモデルでも、当初は高電圧による火花の増大が得られ、性能アップの恩恵を

受けますが、ポイントやIGコイルの寿命が極端に短くなります。要するに性能と耐久性は
相反する事が実証されてしまうわけです。さあ、皆さんはどちらを選択しますか??

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