Q: ネジ穴をなめてしまいました。
2012-05-14  質問者:オオシマさん
助けてください・・
タペットスタッドボルト3つ穴用とナットを購入したオオシマです。
昨日ボルトを締めこんだところ、エンジン側のネジ穴(下側)をなめてしまいました。
もう、ほとんどツルツに近いです。
直す方法を教えてください。

あと、ひとつ気になったのですが、リプロのボルトが純正に比べて左右の長さが違います。
純正はエンジン側が少し短く、ナット側が長いようです。
リプロは左右同じ長さですよね?
閉めこんだら、ナットの頭が取れてしまいました。
使用に問題はありませんか?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


ネジ穴がなめてしまった場合の補修は、一般的にはヘリサート加工で直します。
昔は工具や材料があまり出回ってなかったため、内燃機屋さんに依頼していましたが、


最近はホームセンターでも補修キットが入手でき、素人でも簡単にできるようになりました。
一番良く見かける商品が、リコイルという商品名で売られているオーストラリア製の製品で、


工具と材料がセットになって売られています。



修理方法は、一回り大きい穴を開け、そこにタップを立てて、画像のような材料をねじ込みます。
材料の内側は、今までのネジ穴と同じサイズの物を選びますから、


今までと同じサイズのボルトが、また使えるようになるという優れ物です。
メーカーが加工方法をyoutubeで、紹介していますのでご覧下さい。



リプロパーツは今回のケースのように、ネジ穴が弱ってしまった場合でも、
キッチリとねじ込みできるように、エンジン側を純正より長めに作ってあります。


ただし、純正スタッドを外した後の、ネジ穴の奥の方はネジが入っていなかった為、
腐蝕により、ネジが入りにくい状態になっています。


ですから、新しいスタッドをねじ込む前に、タップで奥のほうまでねじ山をさらって下さい。
その後に新しいスタッドを最後まで締めこんでもらえれば、純正と同じ長さになります。


奥の方のねじ山がまだ生きていれば、ヘリサート加工をしなくても、まだ使えるかも
しれません? 奥のねじ山がどの程度生きているか、調べてからでも良さそうですね!


あと裏技ですが、ヘリサートを使わないで直す方法もご紹介しときます。
画像のような段違いスタッドを使う方法です!!



もうお解りかと思いますが、エンジン側を一回り大きいネジサイズにしてしまう方法です!
どの方法が一番簡単で適切かどうか、ご検討ください。


なお、袋ナットの頭が破れても、機能的には問題ありません!
しかし、見てくれがあまり良くないので、直した方がよろしいかと思います。

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