Q: 右不調
2012-04-21  質問者:田代(CB250)さん
ご無沙汰しています。去年の寒さで休眠していた
CBを4月から動かしていますが、アイドル・アクセル
開け始めに右側がガス欠時のような息継ぎと片肺症状
が発生。

その後、諸所のトライ&エラーを繰り返し、最終的に
セルが回らなかったので、充電不可になったBATを
新調。だいぶバラ付も解消し、片肺はほぼ解消。

それでも多少息つき、信号待ちのアイドルで波打後に
「ストトトト」と回転が落ちてエンストの為、気休め
に左右のプラグ交換。最初は全くといって良いほど症状が
治まっていたのですが、この所陽気が良いせいか
また低速の開け始めの息つきが発生し始めました。

エアーは完全暖気(走行20分後)調整するとしばらく
調子が良いのですが、アクセルを多めに開けるとやはり
症状が出てしまいます。

不思議とこの症状は、走行中は低速ギア(サード)まで
は出ずに、トップ(速度40?50Km)の開け始めに決まっ
て出ています。

プラグ局部は左右ほぼ薄灰色と狐色中間の白です。
以前似た症状が出た時、例のYAMAHAのIG及びコンデンサーを
交換し、復調したのを思い出し、4年目のまさ
かの電装トラブルかと頭を抱えています。

BATは3000rpm時、13.89?14.20Vなので発電系はほぼ
問題なしと思います。

後、やることといえばタンクのコック洗浄(症状発生時
OFF側にしてもリサーブ側にしても変わりません)
、再度キャブのOH(特にスロー系)、プラグキャップ
及びハイテンコードの交換
(これも症状発生時にグリグリしてもコードを弄っても変わりません)

上記の方法での再調整で何か抜けている確認作業が
ありますでしょうか?宜しくお願い致します。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


休眠後の再始動で息つきや片肺症状が発生するケースはかなり多いですね!
この場合、原因のほとんどがキャブのつまりです。


通常レギュラーガソリンだと2ヶ月で腐蝕が発生します。
この腐蝕がジェット類やニードルに付着しガソリン通路を狭めてしまいます。


エンジンは加速時に最も多くの燃料を必要としますので、このほんの僅かな通路の狭まりが、
燃料不足につながり、加速性能に大きく影響を及ぼしてしまう訳です。


キャブオーバーホール時はスロー系はもとより、メイン系、ニードル系を充分掃除してください。
特に重要なのがニードルです!ガソリンはニードルジェットとニードルの隙間から上昇します。





ご存知のように、アクセル全閉時はメイン系、ニードル系からはほとんど燃料は供給されず、
スロットルバルブが上り始めると、ニードルジェットとニードルの隙間から供給が開始されます。


そこの隙間はニードルのテーパー角や、クリップ位置によって変更可能な長さ、
そして、ニードルジェットの内径によって燃料の量が決定されます。


例えば、ガソリンの腐蝕がニードルにこびりつき、ニードルジェットの内壁に
こびりついたら、その隙間当然狭まりますよね!


オーバーホール時、試しにニードルのクリップを一段下げてみるのも良いかと思います。
田代さんのホンダ車はクリップがないので、ワッシャーで調整ですよね・・・・


次のお休みにでも試してみてください。
ちなみにプレミアムガソリン(ハイオク)は腐蝕が少ないので多少は安心ですよ!


一番の方法は寝かさない事ですけどね!!

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