Q: TX650の充電系
2011-08-29  質問者:湯舟さん
お世話になっております、御社よりステーターとローターを入手し交換して100km位走ってきました。走り出だしは好調そのもので信号待ちでアイドリングも安定していてウインカー点灯、ストップランプ同時点灯でもアイドリングが乱れることはありませんでした。帰り道ヘッドライトを点灯しながら帰路に着き我が家に戻るまでは何のトラブルもありませんでしたが、帰ってきてライト点灯してのアイドリングも安定していたのですが、エンジンを止め再度エンジン始動したのですがセルにての始動が出来ません。セルは回っています。キックにての始動でエンジンは始動しましたがアイドリングしません、各部の電圧はまだ測定しておりませんが、エンジンを冷やしておくと普通にセルにて始動しアイドリングも安定しております。勿論ステーター・ローターは新品です、他のパーツも交換したほうがよろしいでしょうか?たとえばイグニッションコイルとか・・・
よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございました。
この症状ですと、以下のようなケースがいちばん可能性が高いと思います。


空冷エンジンに多く見うけられる、エンジン停止後のオーバーヒートではないでしょうか?
空冷はご存知のように、走っていなければ冷やせません!


ある程度の速度で走行し、エンジン停止した直後は、油温・エンジン温共にまだ高いので、
空気の冷却とオイルの潤滑がなくなった瞬間は、急激な温度上昇に見舞われます。


そして温度上昇に伴い、ピストンの著しい熱膨張が始まり、シリンダーとの
クリアランスが規定値より狭くなってしまうんです!!


そうなると、ピストンとシリンダーの摩擦抵抗が増え始動性が悪くなったり、
アイドリングしにくくなったりとオーバーヒートの症状が現れます。


この状態で無理にエンジンを動かすと軽い焼きつきや抱きつきの原因になります。
エンジンが冷えてしまえば元通りのクリアランスが確保できるので、通常どおり始動できます。


走行条件による一時的な充電不良や、IGコイルの加熱も、もちろん有り得ますが、
確率としては低いような気がします!


各部の電圧測定や熱の持ち具合を調べていただき、電気系をクリアーにして下さい。
電気系がクリアーになれば、一時的オーバーヒートが最有力の原因となってきます。


対策としては、硬めの質の良い鉱物油(アマリー20w-50)に交換し、高回転走行後は、
エンジンをすぐに停止せず、しばらくアイドリングさせてオイルを循環させる!


これでOKだと思いますよ!!
ちなみに、ステーターとローターを交換してレギュレター/レクチは交換してないんですか?


またバッテリーはどのくらいの期間使ってますか??お知らせください!
アールプロ門倉

一覧へ