Q: 充電不良
2011-08-17  質問者:sp650さん
アドバイスありがとうございます。とても勉強になります。
充電して回転数3000での電気をバッテリーターミナル部分で測定しましたところ始動時とかわらず11.8vぐらいです。 レグギュレター/レクチの設置場所がスイングアーム上ですが問題ありますか?この先の診断方法はポイント式の方で進めればよろしいですか?
よろしくおねがいします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


その通りです、ポイント車で進めてください。ブラシは交換済みでしたよね。
それではローターのスリップリング(レール)間の抵抗値を測りましょう。


規定値は5Ωです。正常な場合はレギュレターの確認に進みます。
メインスイッチをONにすると、外側のブラシの配線に電流が流れます。12V来てますか?


通電していなければレギュレター不良または電源供給の配線不良です。
レギュレターの3ピンカプラー茶線に電流が流れているかもチェックしてください。


茶線に電流が流れていて、外ブラシまで来ていない場合は、バッテリー(+)から直に
リード線を引き、外ブラシに接続してみます。


この状態でエンジンを回し、再度充電電圧をチェックをして下さい。
これで充電OKであればレギュレター不良が確定します。


ここまで異常が見当らない場合はステーターコイルから発生する交流電圧を測定します。
レクチファイヤーの6ピンカプラーを外し、白線3本を任意にA,B,Cと決め、テスターで


A-B,A-C,B-C間の交流電圧を測定します。約3000rpmで3通りとも25V以上であればOKです。
平均して弱い場合はローター不良、3通りの電圧値が異なる場合ステーターコイル不良です。


ステーターコイルの不良チェックは3個のコイルの抵抗値を測定します。
テスターでA-B,A-C,B-C間でほぼ同じ抵抗値である事、A-アース,B-アース,C-アース間で

導通が無い(∞)事で良否判断を行います。すべて良好であれば3通りの発生電圧は
ほぼ同じ数値となります。この検査で異常が出た場合はステーターの交換となります。


ステーターからの発生電圧は充分にあるが、レクチのカプラーを接続してもバッテリーに
充電されない、電圧が少しも上がらない場合はレクチファイヤー不良が考えられます。


レクチファイヤーのチェックはテスターのΩレンジで赤ピンを赤、黒ピンを白3通りで
測定すると5-10Ω、その逆で黒ピンを赤、赤ピンを白3通りですべて∞(導通無し)となります。


黒を基点にした同様のチェックも試してください。正反対の結果が得られます。
最後に赤と黒も同様に測定します。多少異なりますが同様の結果が得られるはずです。


以上でバッテリー以外のすべての充電回路チェックが終わりました。
異常が見つかりましたか?


アールプロ門倉

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