Q: XS250の始動不能についてです。
2011-07-19  質問者:NOSさん
はじめまして。
NOSと申します。

当方、XS250(4E0)に乗っています。
エンジン始動不能となってしまい、アドバイスをいただきたいと思い、連絡いたしました。
症状としましては、セル、キックで始動不可能です。
セルを回すとマフラーから白煙がポッポッポと出ます。
キックに関してはたまにケッチンして踏み切れない事もあります。
キックを最後まで踏み切ると同時くらいに爆竹のような爆発音と共に
煙幕のような白煙が勢いよくマフラーから出ます。
煙はかなり臭い感じです。
爆発と煙はパワーフィルターからも起きます。
バッテリーは都度補充電し、13.5V前後となってます。
エンジンが回り出す気配は全くないです。


以下、症状が起きるまでの経緯です。
?ヒューズ周りやメインキー付近等、接触不良が多すぎるので、メインハーネス> を全て新規作成。
イグナイタ→コイル行き配線の1本が断線していたのでイグナイター配線も新規作成し設置。
?オイル漏れが激しいのでローター周り・ニュートラルスイッチ・クラッチプッシュロッド部のガスケットを交換し、漏れはなくなりました。

?上記症状は改善しましたが走行中4000回転より上を境に激しいノッキングの末にストール。
エンジン再始動し4000以下であれば走行可。回転上げても下げても走行中にマフラーとブローバイパイプからほのかに白煙が…。
キャブの詰まりを疑い、パワーフィルター共々再洗浄・組み付け。

?冒頭に書きました始動不可が発生。

?キャブのエンジン内部へのオーバーフローを発見し、フロートバルブ・ガスケットを新品に交換。
?不圧コックの不圧バルブが正常機能しておらず、分解・洗浄するも改善しない為、
既存コックの下部に汎用コックを設置。
始動時以外は汎用コックOFFでクランクケースに燃料は入って行ってないようです。
?点火周りはHTコードのみアースで着火OK。
プラグとキャップを新品に交換。
?御社FAQの「白煙」対策を参照にオイルは現状より少し硬め(25w-40から20w-50)を投入。
同時にオイルフィルターを新品に交換。
?始動チェックしてみるも依然症状は変わらず。

長文になってしまいましたが、上記のような経緯です。
当初は正常に始動・走行ができていたので、自分で手を付けた作業内容を疑い、
何度もさかのぼってみたのですがドン詰まりとなってしまったため、お手数でもアドバイスを宜しくお願いいたします
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


排気ガスが臭かったり、白煙が出たり、ブローバイからも白い煙が出たりする症状は、
クランクケース内ガソリン混入の典型的な症状です。


この症状の大半は、ガソリンタンク内の錆が原因と言えます。
フロートバルブを交換し、コックを追加してオーバーフローは直ったんでしょうか??


タンク内のごみや錆が取りきれてないと、いくらフロートバルブを交換しても、
すぐにごみが詰まり、バルブが閉じなくなってしまいます。


電気系も疑いたくなるような症状ですが、まずはオーバーフローを完璧に直すのが先決ですね。
高回転が伸びないのも、オーバーフローによるガスの濃すぎが原因のような気もします。


それではこれから簡易的な始動テストを実施しましょう!


1)オイル量、オイルの粘度を調べます。増えていたり、ガソリンが混入しているような気配が
ある場合は、再度オイルを交換してください。硬めの鉱物油をロアーレベルまで補充します。

2)フロートチャンバーのドレンをゆるめ、チャンバー内のガソリンをすべて抜き取ります。

3)ガスコックOFF、メインスイッチOFFの状態で、アクセルを全開にして空キック20回!!

4)次に同じ状態で、プラグを外し、空キック20回お願いします!!!

5)これで、クランクケース、マフラー、エキパイ、EXポート、燃焼室、INポート、キャブの
すべての通路にあったガソリンが排出されました!それでは新品プラグを差し込んで下さい。

6)必ず新品ですよ!ここでケチると元の木阿弥です。そして、バッテリーを満充電します。

7)準備が整ったら、メインスイッチをONにし、この状態で始動を試みます!
チョークを引いたり、アクセルを全開にしたり、様々な状態で試してください。

8)当然、キャブ内にガソリンが入っていませんので、まともな始動はしませんが、ウンとかスンぐらいは言うかもしれませんね??

9)さて次が本チャンのテストです!コックを2秒だけ開いて、キャブにガソリンを入れます。

10)コックOFFのまま、始動テストです!2秒分エンジンが回ってくれると良いんですが・・・・・・


以上の結果により、今後の対策を練りましょう!!
アールプロ門倉

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