Q: XS1-Bのエンジン始動について
2011-06-27  質問者:シマダノボルさん
こんにちは。XS1-Bを所有しております。
普段乗っているときはとても調子がよいのですが、エンジンが温まっている時の始動がうまくいかず困っています。
冷間時には、チョークを引いてキック2?3回で簡単にかかります。しかし、エンジンが熱くなっているときに、一度エンジンを切って数分後に再始動しようとすると、全くかからない状態に陥ります。
スロットルを多めに開くなどいろいろやってみるのですが、全く始動する気配すらなく、たいていの場合は20回以上キックしてもダメなため、20?30分して冷えるまで再始動をあきらめざるを得ません。

混合気が濃すぎる等の何か不具合があるのでしょうか? それとも、単に私の始動方法が悪いのでしょうか?
何かよい対策があればお教えください。よろしくお願い致します。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


チョークを引いて2?3回でかかるのであれば、始動方法に問題はないと思いますが・・・・
念のため、正しいキックスタートの方法を記しておきます。


1)キックする前にクランク位置を上死点に合わせます。
 (上死点はキックをゆっくり蹴り下げ、キックの重さから開放された位置です)

2)この位置から全体重をキッククランクに預け、最後まで踏み切ります。
  (途中で止めてはいけません!最後まで踏み切ることが重要です!)


キック時はアクセル全閉が基本です。チョーク使用時も非使用時もアクセル全閉です。
全閉でかかりが悪い場合はアクセルを少し開けた状態でキックしてみます。


アクセルを開けてキックする場合は、キックの途中でアクセルを回してはいけません。
アクセル開度はキック開始から、キック終了までずっと同じです。


アクセル開度1/3、1/2(半開)、1/1(全開)の3パターンでキックしてみます。
開度が大きければ大きいほど空気の流入量が増えるので、燃調は薄くなります。


結論から言うと、アクセルを開けた方がエンジンのかかりが良い場合は、
キャブセッティングが濃すぎると判断できます。


アクセル開度が大きければ大きいほど、セッティングは濃すぎと言えます。
この方法を試しても、始動性が相変わらず悪い場合は、キャブ以外の原因を探ってみます。


熱を持つと起こる始動不良で、キャブ以外の原因と思われる症例をご紹介します。
1)充電系不良による電圧降下
2)充電系不良による電圧上昇
3)IGコイル劣化による火花不良
4)ポイントギャップ狭すぎによる点火不良
5)タペットクリアランス狭すぎによる圧縮不良


こんな所でしょうか?
これ以外にも原因は考えられますが、とりあえずこの辺を調べて下さい。


アールプロ門倉

一覧へ