Q:
エンジントラブル03 |
2011-04-27
質問者:tetsuさん
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こんばんは
門倉さま
tetsuです。
早速のご指導ありがとうございます。
タペットの調整理由分かりやすい説明頂き大変助かります。
確認報告致します。
?タペットクリアランスの件ですが
IN(0.15) EX(0.2)で調整しました。
タペットを調整してから約1時間(40Km)程走ってみました。
印象として!あの症状がおさまりました。
まだ完全ではないようで35Km以上走った頃にまれにコンコンと咳き込むような症状がでました。
ずっと継続してでるのではなく、信号待ちからスタートするときや、エンジンに無理を掛けるとコンコン(試乗時3回ほど)とでました。
パワーダウンも分からないって位です。(ハッキリしない)
以前のようにひどくなったり、著しいパワーダウン、アイドリング不安定に陥ることはありませんでした。
大前進です。門倉さんの助言にいつも勇気づけられます。
ホントにありがとうございました。
次に
?火花の強さを確認しました。
冷めたエンジン始動時
(プラグとコードを5mm間隔でセット、エンジン掛けた状態で近づけたり遠ざけたりして確認)
右側 5mmセット、セルですぐにスパークしました。
十分なスパークが来ているように感じました。(2mmに近づけたスパークと同じような火花でしたので)
離すと6mm以上でスパークがまばらになったり細くなったりして7mmではスパークしませんでした。
左側 5mmセット、セルでスパークしません。
3mmまで近づけてスパークし、それからゆっくり離すと5mmまではスパークします。
5mm以上ではスパークしませんでした。
1時間試乗後(エンジン暖まった時)
右側 5mmセット、セルでスパーク
やはり7mm以上はダメでした。
左側 5mmセット、セルでスパーク(この時はスパークしました)
やはり5mm以上はダメでした。
冷めた時とあまりかわらないといったほうがいいのでしょうが
なんとなくですが、冷めた時より、暖めたスパークがほんのすこしだけ良くなった感じがしました。
左右どちらも古いIGコイルです、左が得に弱い印象をうけます。
その他
ポイントチェックしたところ常にスパークが見られます。
もう交換ですね!
長期戦覚悟します。今後とも宜しくお願いします。 |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
タペット調整で変わりましたか!!良かったですねと言いたいところですが・・・・・・
腰上OHしてるんですよね?? その上規定値以上のクリアランスがあったんですよね??
ひょっとしてバルブ周りは手付かずなんでしょうか??
腰上OHした後に、音が出るのがイヤで、クリアランスを詰め過ぎる方が多いんです!!
今回もその可能性が高いなと思って、このテストを提案したんですが・・・・・・
結果は凶と出てしまいましたね!正規のクリアランスで症状が発生して、多めに取ると消える?
もしこれが正しいとすると、バルブ研磨、シートカット、擦り合わせが必要になります。
XS650のバルブ/シートの当たり幅は新車時で1.3mm(初期設定)です。
1分間に何千回と叩きつけられる訳ですから、当然のごとく徐々に当たり幅は広がっていきます。
当たり幅が2mmになると使用限界となり、バルブシートを削り直して正規の1.3mmに戻します。
これをシートカット加工と言います。
また、バルブは開閉しながら、常に回転していると言う事はご存知でしょうか?
バルブとシートがいつも同じ位置で当たると、偏磨耗をおこし、すぐに圧縮漏れが起こります。
これを防ぐために、バルブの開閉と同時に回転するように設計されている訳です。
そして回転して当たる位置が変化しても、常に密着させる為に、擦り合わせを行います。
バルブラッパーと言う道具にバルブを貼り付け、バルブコンパウンドを付けて、
回転させながら、バルブシートに打ち付けて磨きます。
この時、当たり面が帯状の細い線のような磨き跡となって、シート上に現れますので、
その線の幅をノギスで測って、あたり幅が何mmかを測定するんです。
これがバルブの擦り合わせと当たり幅の測定です。
もしバルブが手付かずだった場合は、ヘッド周りのOHをご検討いただかないとなりません。
「ヘッドもOH済みだよ」と言う事であれば、再度タペットを調整し、テストしてみましょう。
次に、点火系ですが、30年前の電気部品をそのまま使おうと言う事自体ナンセンスです!
部品点数も少ないし、合計金額もたいした額ではありませんので、全取替えといきましょう!
ポイント\1500x2、コンデンサー\2000、IGコイル\5000x2 以上合計で\15000です。
ポイント車用フルトラkit\19800に交換してしまうのも一つの方法です!(お奨めです!)
いくら、点火系を一新しても、その大元となるバッテリー電圧が不安定では話になりません!
この先10年間、手つかず気持ちよくバイクに乗り続けたいんであれば、
30年前のいつ壊れても不思議ではない電装部品を捨て去る勇気が必要になります!!
これも全交換しちゃいましょう!ステーターassy\35000、リビルトローター¥23100、
レギュレター/レクチ\18000 合計¥76100です。
少しでも節約したい場合は、ステーターをやめてブラシ(\3000)のみ交換します。
この場合の合計金額は\44100となります。(もちろんステーターに異常がない場合です)
電気系の心配をせずに乗り続けられるとしたら、高い金額ではないと思いますが・・・・・
点火系\19800+充電系\44100=¥63900です。 いかがでしょうか?
アールプロ門倉 |
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