Q:
充電不良について |
2011-04-14
質問者:西村孝信さん
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はじめまして。77年式ヤマハRD400角タンクのレストアに没頭中です。燃料系、点火系はリフレッシュして走行はおおむね良好です。エンジン始動後のアイドルもとても安定しています。ですが、高速走行後の信号待ちでアイドル不調となりエンジンストールの症状に悩まされております。どうやら充電系統に何か問題を抱えてい ると考えています。【充電不良修理】を熟読し一通りのチェックをし、レクチファイアを疑っているのですが、レクチ不良の症状として、「走行後の熱を持った状態で不調を来す」というようなことはありますでしょうか?記述に、「熱をもった時にローターコイルの抵抗が増えて磁力が弱くなる現象」とありましたので最初はロー ターを疑ったのですが、ローターレール間の抵抗が、走行前4.5Ω、高速走行後5.4Ωと、規定値内に何とかおさまっているようです。因に、レクチ単体での抵抗テスト結果は平均して5Ωを切っているのでそもそも不良の可能性が高いのですが、もしそうなら「エンジン始動後のアイドル」にも支障を来たすような気がします。レク チ不良の症状について詳しく教えていただければ助かります。よろしくお願いします。 |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
高速走行後のアイドル不調の原因が、充電系不良ではないかと疑っているわけですね!
それだけを調べるんでしたら簡単です!単純にバッテリーの電圧を測って下さい。
バッテリー点火の場合、単純に火花の強さはバッテリーの電圧に比例します。
バッテリー電圧が12v以上であれば、エンジンを爆発させるのに、充分な火花は得られます。
試しに、レギュレターやレクチのカプラーすべて外して、エンジンを始動してみて下さい。
ぜんぜん充電してない状態でも、バッテリー電圧が12v以上あるうちは調子良く回っています。
この状態で1?2時間は充分走り続けられると思いますよ!
発電装置を持たないビンテージレーサーは、レース中すべてこの状態で走っています。
と言う事は、車両に電圧計を付ければ一番解りやすいんですが、無ければその都度、
テスターでバッテリー電圧を測って下さい。始動後、通常走行後、高速走行後です。
高速走行後だけ、12v以下の電圧だった場合、原因はご想像どおり充電不良と思われますが、
すべての測定で電圧が12V以上あった場合、症状の原因は充電不良ではないと判断できます。
レクチの点検は簡単です。ダイオードの一方通行が生きているかを調べれば良いんです!
テスターの赤リードをレクチの赤に、テスターの黒リードをレクチの白に繋げると、
導通があり(テスターの針が0オームに振れる)ますが、テスターのリードを
赤・黒逆に接続すると、導通がなくなります。(テスターの針が∞のままです)
これを各々3回、合計6回やってテストします。
次に黒・白も同様に6回テストしますが、黒・白の場合は上記の逆で、白に赤リードを
接続した時のみ導通があり、その逆は導通がなくなります。
これがもし、一つでも異常があると充電不良が発生します。
このメカニズムは単純で壊れているか?壊れてないか?のどちらかです。
熱により変化する事はほとんど考えられませんので不良の場合は常時不良と考えて
さしつかえないと思いますよ!さて検査結果はいかがでしょうか??
アールプロ門倉 |
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