Q: 充電不良再発
2011-03-17  質問者:まあしいさん
先日ポイント調整について質問させて頂きました、
79年式XS650を整備中のまあしいです。

なるほどっ。どんな仕組みになっているのかは何となく理解できました。
が、いまいち一次コイルと二次コイルの役割的な、
電気を高電圧を作る理屈的なものが理解できないんですよね・・・
もう少しインターネットでも調べて勉強してみます。

ところで、今度は充電不良が再発いたしました。
以前と同じように確認箇所を順番に調べました。

原因はレクチ不良でした。
レクチの抵抗を確認したところ、
赤vs白が通電無し。黒vs白も通電無し。
また、レクチのアース?(黒のリード)が溶けて、
中の銅線が若干出ていました。

以前の充電不良解消時の最後にレクチ/レギュ交換を推奨すると、
門倉さんに言われた時に交換しておけばよかったです・・・・
ということで先日レクチ/レギュ(一体式)を注文させて頂きました。

そこで質問なのですが、レクチが故障した原因は何かあるのでしょうか?
それとも、寿命と考え問題視しなくてもよいのでしょうか?

今回の充電不良確認中に疑問に感じた事が有りますので質問させていただきます。

?レギュの3ピンカプラに11.5vしか来ていない
?外側ブラシには若干低下し、11v弱しか来ていない
?ブラシの抵抗が3Ωほどある

この数値は問題ない数値なのでしょうか?
バッテリーの電圧は12.5vを指しています。

また、今回の一体式のレクチ/レギュにすると、
充電OK時のバッテリー電圧は13.5vになるのでしょうか?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


まず最初にレクチの導通(抵抗)確認ですが、赤vs白が導通無し。
黒vs白も導通無しと記されていますが、これは両方向調べた結果でしょうか?


白線はダイオードと繋がっていますので、ダイオードは一方通行となります。
言うなればこれが整流の基本となるわけですが・・・・・・・




ダイオードの性質はアノード(+)からカソード(?)へ流れる電流のみを通して、その逆は
通さないという働きがあります。これを整流作用といい、交流を直流に変換する働きです。


ですからテスターの赤リードをレクチの赤に、テスターの黒リードをレクチの白に
繋げると、導通があり(テスターの針が0オームに振れる)ますが、テスターのリードを


赤・黒逆に接続すると、導通がなくなります。(テスターの針が∞のままです)
これを各々3回、合計6回やってテストします。


次に黒・白も同様に6回テストしますが、黒・白の場合は上記の逆で、白に赤リードを
接続した時のみ導通があり、その逆は導通がなくなります。


今回のトラブルは黒が溶けたと言う症状から推測すると、内部短絡(ショート)だと思います。
原因は様々考えられますが、新品と交換して問題が無いなら寿命と考えても良いでしょう。


次に電圧降下の件ですが、電源12.5vで負荷前電圧が11.5vですと、これは明らかに
電圧降下と診断できます。負荷前に1vも下がるんですから、相当な抵抗が存在する訳ですね。


電源のバッテリーを出て、メインハーネスを前方に進み、メインスイッチを経由して、
またメインハーネスを後方に進みます。そしてレギュレターを介して3ピンカプラ?に・・・・・


これを全部テスターで追って、電圧を測っていきます。
どこかで急激に電圧が下がれば、犯人はそいつです!!


メインスイッチ、ハーネス、レギュレターとすべてが怪しいですね!
電圧降下した状態で、そのまま使い続けると、常に発電が弱くなるため、


それを補おうとして、ローターの通電時間を長くします。
と言う事は、レギュレターやローターの寿命が短くなるという事です。


影響なし、問題なしとはとても言えませんね!
バッテリー電圧はすべてが良好な状態で、13.5?13.9vに落ち着くと思います。


この場合はどのような数値が出るのか、興味深く見守りたいと思います。
アールプロ門倉

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