Q: エンジン内部へのオーバーフロー
2011-02-21  質問者:ヒロタさん
以前、エンジン内部に流れ込むオーバーフローで質問させてもらった者です。
あれから、タンクキャップ、ガソリンコック、PWKキャブレターを全て新品に交換し、試運転しました。
始動性も良く、調子は良くなりましたが、試乗後バイクを止めた後、左キャブのドレンからガソリンが流れ出ているのに気付きました。5秒ぐらい流れたあと止まって、また15秒後にまた流れ始めました。ドレンボルトを増し締めしたのですが症状は変わりません。 左キャブのみに見られる症状だったので、フロート不良のオーバーフローと考えていいでしょうか? 
新品なので判断しかねます。 
また、御社でPWKキャブレター用の、もう少し短いアクセルワイヤーはお取り扱いありますか? よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


お問い合わせの症状で、気になる所があります。それはオーバーフローの定義についてです!
オーバーフローとはガソリンが溢れ出る事です!単なるガソリン漏れとは意味が違うんです。


ここで注意しなければいけない事は、ドレンボルトからはオーバフローしないと言う事です。
ドレンボルトから漏れるのは、ガソリン漏れで、溢れ出ている訳ではありません。


ただし最下部のドレンボルトから出ているように見えるが、実は上から溢れ出ていた
と言う事も良くある事です。この場合はオーバーフローと断定できると思います。


今回のケースは「5秒ぐらい流れたあと止まって、また15秒後に流れ始めた」と言う症状が
記されていますので、ドレンからのガソリン漏れで、こんな症状は有り得ませんね!


ガソリン漏れはガスケットの不良が原因ですから、自然に止まる事は絶対にないんです。
一度通路ができると、その通路を塞がない限り流れ続けます。


一方のオーバーフローは何らかの原因で、バルブが閉まりきらない訳ですから、
何かの拍子にバルブが閉まり、また開きっぱなしになる事は良くある事です。


そんな訳で、今回のケースは、オーバーフローで溢れ出たガソリンが、
ドレンボルトあたりから垂れ流れて出てきたと言う表現が、一番適当ではないでしょうか。


それでは次の疑問です!新品のフロートやフロートバルブなのに、なぜオーバーフロー
するのか?と言う疑問です!オーバーフローの原因で一番多いのはゴミが詰まると言う事です。


この場合はフロートやバルブが直接の原因ではなく、タンク内にある錆びやゴミが原因です。
このゴミがフロートバルブに引っかかり、バルブを開けっぱなしにしてしまう訳です。


錆びやゴミの完全除去は不可能ですので、内部のコーティングをお奨めします。
ゴミがなくなればオーバーフローも無くなると思いますよ!!


アールプロ門倉
PS:アクセルワイヤーの長さは1種類のみですが、+2,000円でショート加工が可能です。

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