Q: 充電不良確認
2011-02-15  質問者:まあしいさん
早速の返信本当にありがとうございます。

>再計測お願いします。0Ω調整をしっかりやると0.5Ωになりませんか?多分OKでしょう。
了解です、再度測定を行ってみます。
0.5Ωと言う事は、テスターを「1Ω」の位置で測定して0.5Ωを確認すれがよいのですよね?

>最後にバッテリーですが、テスト時も含めて純正同等品をご使用ください。
了解です、現在バイク屋さんにてバッテリー待ちの状態ですので続きの作業はバッテリーが到着してから行います。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


測り方はテスターの「Ω x1」の位置で測定し、0Ωと1Ωの中間に針が止ればOKです。
それでは、なぜ「多分OKでしょう」と推測したかご説明しましょう。


コイルは画像のようにエナメル線をグルグル巻いて製作します。
エナメル線とは銅線にエナメルコーティングを施し、絶縁した電線の事です。



例えば長さ10メートルのエナメル線を鉄芯にグルグル巻いてコイルを製作したとします。
仮に10メートル分のエナメル線の抵抗値が1Ωだとすると、コイルの抵抗値を測って1Ωの


計測値がでれば、10メータル分のエナメル線がそこに存在すると言う証拠になる訳です!
それでは様々なコイルの損傷を考察してみましょう。


「断線」 エナメル線が途中で切れてしまった場合、テスターの計測値は∞を指します。
要するに線が繋がっていないと、計り知れない抵抗があると言う判断になる訳です。


「短絡」 例えば画像のコイルの上半分の絶縁コーティングが剥がれ短絡した場合、
この場合は、10メートル分の電線の半分がショートカットするため、抵抗値は5メートル分


しか計測出来なくなります。従いまして測定値は0.5Ωを指します。コイル半分の被覆
すべてが剥がれなくても、中央部分と上端部分が短絡すれば同じ結果になります。


「劣化」 コイルの経年劣化により内部抵抗が増大すると、1Ωより大きな抵抗値を
表示します。例えばローターコイルが7Ωを指した場合はこの状態です。


「外部短絡」 エナメル線の被覆が剥がれ、鉄芯等の外部に短絡してしまう事です。
この場合はコイル?アース間の抵抗値が本来は∞でなくてはならないにもかかわらず、


0?1Ωを指した場合は、このトラブルが想定できます。外部に短絡してしまうと発生した電流が
外に流れてしまい、レクチに辿り着きません。結果として充電不良に陥ると言う事になります。


以上がコイルトラブルの全容です! それでは本題に戻りましょう。
今回の計測結果は0Ωとの事でした!oΩと言うことはコイルは存在します!!


「断線無し」「劣化無し」「外部短絡無し」と推定できます。内部短絡の可能性は
残りますが、内部短絡は非常に稀なトラブルで、通常ほとんど見かけません。


と言う事は抵抗の少ない、非常に良い状態のコイルが存在する可能性が大きいと言えます。
0.5Ωの抵抗値を計測するには、優れた計測者が良い道具で測らないと、正しい計測結果が


得られないと言う事を考慮に入れると、今回のコイルは良好なのではないだろうか?
と言う推測に至った訳です。 という事で再度計測をお願いします。


アールプロ門倉

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