Q:
XS650sp キャブ不調 |
2011-01-28
質問者:高橋 信一さん
|
エンジン普通にかかります。普通にふけ上がります。同調もゲージではほぼ取れています。プラグは標準にすると薄くなりプラグが白くなるので標準よりネッカを1つ下げて使用しています。マフラーはRプロさんんのリバースコーンフルエキです。スロージェットメインジェットは標準のままです。フィルタはK&Hです。ガソリンコックは負圧式ではないものに交換しました。Rプロ様推奨品
このような状態なのですが、ツーリング先で140キロ程走行いたしますと走行中ガボガボしてエンジンが止まります。確認しましたがガソリンは入っています。考えられる理由をおしえていただけませんか?こちらで想定しているのは
1.劣化によってフロートとフロートバルブが悪さしている
2.何らかのかげんで油面が下がりガソリンが供給されなくなる?
ちなみに止まった時再度エンジンをかけますがガソリンはフローしていません。少しするとエンジンがかかったりします?
XS650SPのキャブのオーバーホールをRプロ様にお願いするとおいくらですか?(キャブをはずして郵送するかたちで) |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
これは軽いオーバーヒートです!もしかしたら軽い抱き付きをを起こしたのかもしれません。
パワーフィルターに変えたのに、メインジェットを上げなかった事が主な原因でしょう!
本来であれば、15-20%程メインジェットの番数をアップしなければなりません。
標準が130番であれば、最低でも150番以上の番数アップが必要です。
その結果、プラグが真っ白になって「ガスが足りなぞ?」とエンジンは警報を発令しました。
しかしその警報に従わず、あなたはプラグの熱価を上げて対処してしまったんです!
ガソリンは燃焼室を冷やす役目もしているんです!ガスが薄いと燃焼室を冷やせないので、
設計時の想定値より燃焼室温度が上がってしまいます!
燃焼室温度が上がりすぎると最悪ピストン頭部を溶かし穴を開けますが、その前段階で、
ピストンが熱膨張でシリンダー壁面に軽く溶着します。この現象を抱き付きと言います。
タチが悪い事に一度抱き付かせると「抱き付きグセ」がつき、この症状が頻繁に起こるように
なってしまうんです!長距離ツーリングに出かる前は、かろうじてセーフだったんでしょう。
ところがツーリングの連続高速走行で、ついに我慢しきれなくなり、張り付いたんだと思います。
もちろんプラグの番手を上げる方法は、燃焼室温度を下げるのには有効ですが、
その有効範囲を超えた温度まで上がってしまったんでしょうね!
本来は腰上を分解し、ピストン、シリンダーの状態を確認するべきですが、
とりあえずメインジェットの番手を上げて様子を見るという選択肢もあります。
もしオーバーヒート程度ですんでいるとしたら、ジェットを上げるだけで解決するでしょう。
ジェットを上げても、同じような症状が出てしまった場合は、残念ながら分解して
オーバーサイズのピストンを入れるしか、直す方法はないと思います。
なお当社では有料の整備はやっていません!無料の整備指導のみ実施しています。
アールプロ門倉 |
|