Q: エンジンオイルのトラブル
2011-01-24  質問者:Hirotaさん
いつも、楽しく拝見させていただいています。
トラブルについて質問させてください。
中古のxs650sp 80年式を購入後、色々とエンジン回りを調整しているのですが、一向にアイドリングが安定しません。10分ぐらい走行後、アイドリングが急に上がったと思うと、そのあとすぐに落ちてエンストしたりします。また、オイル漏れがひどく、プラグ周りとエンジン下のドレンボルト周りが常にオイルで濡れています。ガスケット類を交換したのですが、あまり効果がありません。
1週間前に、ガソリンを満タンにして、走行せずに車庫に置いていたのですが、先日車庫に行くと突然エンジン下から大量のオイル漏れをしていました。すぐにドレンボルトを緩め、エンジンオイルを抜いたら、オイルが水の様に液体状になっていて、すごくガソリン臭く、タンク内のガソリンもほぼ空っぽになってました。すぐにオイル交換し、始動してみたんですが、エンジンは普通にかかり、走行は出来るものの初めての経験で不安になりました。
キャブのフロート室のブイの誤操作、スイッチの不良で、エンジン内に大量にガソリンが流れ込むことはありますか? 以前、キャブ調整をした時、インマニがガソリンで濡れていた事があり、不思議に思ってました。もしくは、ガソリンタンクのコックが壊れているのでしょうか? ちなみに、コックはOFF機能がない物です。
オイル交換した後、少しオイル漏れは少なくなりました。今までガソリンが混入したせいで漏れていたのでしょうか?キャブ設定はうまく出ているんですが、パワーフィルターにしている割には、ジェット類の数字をあまり上げていません。
以上、ご回答よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


これはXS650に割と多く見られるトラブルで、エンジン内部に流れ込むオーバーフローです。
通常のオーバーフローはキャブから外部に流れ出しますが、この場合はニードルジェットから


流れ出したガソリンが、インテークバルブをすり抜け、燃焼室に入り込みます。
そこからピストンリングをすり抜けて、クランクケースに流れ込むんです!!


本来は負圧コックがOFFになり、キャブまで流れないはずなんですが、コックが不良で
OFFにならないんでしょう!またキャブのフロートバルブもガスを止めるはずなんですが、


これも不良でガソリンの流入が止らず、このような結果を招いたのだと思います。
コックの交換、フロートバルブの交換、タンク内のゴミの除去がが必要となります!


とりあえずこのオーバーフローを改善しないと、先には進めません!
アイドリングの不調やオイル漏れ、ジェットの変更等は、その後にあらためて対処しましょう!


オーバーフローが直ったら、その後の症状を再度お知らせください。
アールプロ門倉

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