Q: xs650ファイルについて
2011-01-08  質問者:15年雨ざらしさん
はじめまして。15年雨ざらしの78年式xs650spを頂き、レストアしている者です。いつも参考にさせていただいております。
この度xs650ファイルを購入させていただきました。
そこで質問なのですが、電装に関するページにて、前期、後期との違いとありますが、その年式による区別は写真以外で判別つくのでしょうか?(フレーム番号等)
txやxsのトータル製造年数の前後期と判断し、78年の650spは後期型との解釈でよろしいでしょうか?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


XS1から始まるXS650シリーズの電装系は、大きく変わる事無く受け継がれてきました。
ところが、1979年にあるシステムを導入するに当たり、大きな変換を余儀なくされます!


そのあるシステムとは「トランジスター点火システム」です。 70年代初頭の国産車はすべて
ポイント点火でしたが、70年代後半になるとほとんどの車両がフルトラ点火に変更されます。


理由は単純に 「メンテナンスフリー」 だからです!
ポイント点火は調整が難しく、尚且つ磨耗等により定期的なメンテナンスを必要とします。


調整不要で半永久的に狂わない、魔法の点火システムとして「フルトラ」が導入されます。
ただし魔法のフルトラにも大きな弱点があります! 電圧の変化に極端に脆弱なんです!


電圧が低いとすぐ火が飛ばなくなるし、逆に高すぎるとトランジスターがパンクします。
パンクしたら最後、二度と火が飛ばなくなるので、電圧の安定が最重要課題となります。


そんな訳で従来から使用されていた機械式レギュレターは電圧変化が大きいので廃止!
代わりに過充電が続くと自滅するタイプのICレギュレターが採用されます。


この時点で当然の如く、より故障のリスクの少ない(?)制御方式に変更されます。
以上のような理由により、XS650シリーズには前期型と後期型の電装系が存在する訳です。


それぞれの違いを箇条書きにして整理してみましょう。
'70?'78年 ポイント点火・機械式レギュレター・別体式レクチ・機械式進角ガバナー
'79?'84年 フルトラ点火・一体式ICレギュレター/レクチ・電子進角・ピックアップコイル


それでは両者の違いを確実に見分ける方法をご案内します。画像のACジェネレーターを
ご覧下さい!これはフルトラ車用ですが、上部に(16)ピックアップコイルが付いています。



ピックアップコイルはフルトラ点火には不可欠な部品でこれにより点火時期を察知します。
ここで得られた信号電流がイグナイターに行き、IGコイル電流を遮断して、火花を飛ばします。


まれに、点火システムの変更に伴い、このピックアップコイルを外してしまう場合があります。
その場合は何で見分けるか?・・・ブラシの配線で見分ける事が出来ます!!



画像左側のブラシ配線をご覧下さい!縦一列に2本の配線がビス止めされています。
これは前期ポイントモデルですので、ポイント車用フルトラkitや一体式R/Rが適合します。


次に画像右側ですが、配線が右上と左下の対角にビス止めされています。
これが後期フルトラモデルで、フルトラ車用の点火システムやR/Rが適合します。


電装部品の購入時に、もう迷う事は無いですね!!もしあなたのブラシ配線が画像左なら、
すべてポイント車用、ポイント車用で揃えていけば間違いございません!!


画像右だったらもちろんフルトラ用ですね!ご注文をお待ちしています!!
ちなみに上記の違いは、レギュレターの(+)制御か(?)制御かによる違いです!


アールプロ門倉

一覧へ