Q:
リークの原因 |
2010-12-09
質問者:海岸ボーズさん
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お世話になります。
本日、エンジンを掛けて20分ほど走りましたが、何故かヒューズがショートしないんです・・・昨日はものの十数メートルでショートしたというのに・・・快走そのもの。
わざとデコボコ道を選んだり、ストップゴーを繰り返したり、エンジンを掛けたまま車体を揺さぶったり、しかしエンジンは調子良く回っております。
原因が調べられず困りました。
ただ気になるのは電圧でして、
最初エンジンを掛けた時の電圧が、
アイドリング時 12V前後
2000rpmくらいになると14V前半くらいになっておりましたが、20分前後の走行後は
アイドリング時 12V前後
2500あたり?2700RPMあたりがピークで13.6V前後
それ以上になると電圧が下がり12v?13V前後で表示がぶれる様になってしまいます。近所の手前3000以上は調べていません。
レギュレーターがおかしいのでしょうか?? |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
永い間、旧車に接してきましたが、最終的にいつも壁にぶち当たるのは「電気」です。
「電気を征する者は旧車を征す」と言っても過言ではないくらい、電気は重要です。
また電気を侮ると、痛いしっぺ返しが必ず訪れます!電気は正直です!
電気を侮って自己流で対処せずに、真摯に向き合い、電気を征してください。
それでは何度かお話していますが、XS650の充電系について、もう一度お話したいと思います。
XS650の発電機はフィールドコイル(FC)式ですので、ローター(FC)に電流を流すと発電します。
一般的には永久磁石の発電機が主流ですが、'70年代の重量車に良く見られるシステムです。
ローター(FC)にレギュレターから電気が流れて来ると電磁石となり、発電が開始されます。
ある程度電気が蓄えられ、電圧が上がると、レギュレターは電気の流れを止めてしまいます。
そしてバッテリーに蓄えられた電力だけで、必要分を賄い、不足してくると再び電気を流します。
このようにローター(FC)は常に仕事をしている訳ではなく、働いたり休んだりを繰り返します。
ローター(FC)にとっては、この休んでいる時間が非常に重要です!!
働いている時はコイルに通電していますので、どうしても熱を持ちます。
休んでいる時にこの熱をクールダウンする事によって、性能を維持し、耐久性を高めます。
例えば、容量の少ないバッテリーを使った場合・・・バッテリーは常に充電を要求しますので、
レギュレターもローター(FC)も働きっぱなしになり、休む時間が極端に少なくなります。
休む時間が少なくなると、クールダウンが出来なくなり、徐々に熱を溜め込んでいきます。
熱を溜め込むとコイルの抵抗値が上がりますので、磁力が徐々に弱くなり、充電も弱くなります。
充電が弱くなると、さらにレギュレターはローター(FC)に電気を流し、もっと働かせようとします。
これが充電系「負のスパイラル」症候群で、多くの充電系部品がダメージを受けてしまいます。
ちなみに20?30分走ると充電不良となるケース、まさしくこの症状が当てはまります。
今回のトラブルの原因が何かは、今の段階では僕にはわかりません!
理由は、貴殿が電装系をあまりにも純正と異なる仕様に変えているため、今までのデータが
当てはまらないからなんです!どのようにしたら良いかはご自身でご判断ください。
アールプロ門倉 |
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