Q: アイドリング不安定
2010-09-20  質問者:450K1,林さん
御久しぶりですヨゴレの林です又マタお世話になります、片肺は調子良く走っておりましたが、タペット音が、かちカチと気になり出しまして調整したところが!カチカチ音は静になりましたが、一旦停止した時にアイドリングが高い時は(1300rpm)ぐらいで低い時は(1000rpm?エンスト)まで急激に落ちたりします。それと、のろのろ走りが続くとプラグが燻り気味になり(特に右側)ます、時にはプラグが死んでしまって、すぐにだめになったりします?!未だ2次エアーがどこからかすってるのでしょうか?どうか宜しくお願いします。
A:お答えします
林さんお久しぶりです。


旧い車両に関しては「バルブ(タペット)クリアランスは多めに!」これが鉄則です!!
私はいつも多少音が出るくらいで良いですよ!と説明しています。


ご存知のようにバルブは吸排気の道具ですから、確実に開いて、確実に閉まる事が重要です。
新品のバルブはバルブシートに密着させるため、当たり面を約1mmに合わせ、擦り合わせします。


そして規定のスプリングコンプレッションで押さえる事により、燃焼室を密閉します。
タペットクリアランスはこの密閉を保つために必要なんです!


どんな状況、どんな回転数でも、圧縮行程においてカム(タペット)が
バルブを押さないようにするために、このクリアランスが必要なわけです。


さてこのような状態が、2万km、3万km走ったエンジンでも保たれているかどうか?です。
バルブの当たり幅は当初の1mmから1.5mm、2mmと広がっています。


その当たり面は当初擦り合わせにより、綺麗なシルバーラインが描かれていましたが、
カーボンの噛み込みにより、まだら模様の当たり面に、様変わりしていることでしょう。


それに加え、長年の使用でスプリングの張力も次第に弱まり、やっとおもいで
燃焼室の圧縮を保っている、老いぼれバルブに変貌していると推測できます。


このような状態において、新車時のバルブクリアランスが最良と言えるでしょうか?
答は「ノー」です!!規定値に調整すると、バルブが密着せず、圧縮漏れを起こすケースが


多発します!!これは僕自身何度も経験しています!
本来であれば、このような症状の場合、バルブシートカットと擦り合わせが必要なんですが、


とりあえずもう少し今の状態で使いたいとなると、バルブクリアランスを多めに取るしか
方法はありません!!


アイドリング不安定やプラグの燻り等、すべての元凶は「圧縮不良」にあります。
この圧縮不良の根本原因はせっかくバランスを保っていたバルブの密着を、


バルブクリアランスを少なくした事により、密着が弱まり圧縮が漏れ出したと推測できます。
とりあえずクリアランスを元の状態に戻せば、一件落着となるでしょう。


アールプロ門倉

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