Q: スターターギヤーの件
2010-09-20  質問者:タカさん
いつも部品購入などでお世話になっています。

車両は、tx650 75年

セルにてエンジン始動後、ギヤーの抜けが悪く
ガリガリっと音がします。

以前スターターギヤーをR.Pさんにて購入し
交換しましたが変わりなしでした。

音がするのは始動後のみです。

組み付けが悪いのか?セル自体が悪いのか?
よろしくお願いします。
A:お答えします
タカさん、お問い合わせありがとうございます。



画像中央に見える小さいギヤが11番で、大きいギヤが5番です。


実際にスライドして噛み合うギヤはこの奥の4番で、クランクに付く巨大なギヤに噛み合います。
この4番の内側はヘリカルギヤになっていて、1番のギヤ歯上を左右に移動します。


5番のギヤに回転が伝わり、1番が同時に回転すると、4番が前に送り出されます。
5番ギヤの回転が止まると、2番のスプリングの力で4番ギヤは元の位置に戻されます。


4番ギヤがスムーズに戻されるためには、5番のギヤが完全にフリーにならないといけません。
21番ギヤに入力された回転が、最終の4番ギヤに伝わり、その力が一瞬に抜けるように、


すべての抵抗を排除してください。やり方はこの駆動系のOHです。
すべて分解して、各部の汚れを取り、シャフトやギヤを磨いて抵抗を無くします。


そして2番のスプリング引っ張って張力を回復させ、スムーズな戻りを確保します。
各ギヤの回転がスムーズか確認しながら組んでください。


そして最後にセルモーターです!手でピニオンギヤを回してください。スムーズに回りますか?
ここに抵抗があっても4番ギヤの戻りは悪くなります。見分け方はセルモーターのパワーです。


寒い冬でもセルのみでエンジンが始動できるか?これがキーポイントです。
当社の車両は3台ともセルはまったく問題がありません!いろいろやってみて下さい!


アールプロ門倉

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