Q: こんばんは!
2010-08-13  質問者:あらいさん
今回、発電のトラブルがあったので良いアイデアがあったらお願いします。
普段乗っているxsもフルトラなのですが、
先月レーサー仕様のxsもポイントから純正フルトラへと仕様変更しました。

それから3時間くらいサーキットで走行したのですが
急にハーネスから煙が出てしまい走行不能になりました。

ハーネスを確認していくとマイナス端子が少しだけ緩んでいたので増し締めして
配線を交換して再度メインスイッチを入れたところ改善されませんでした。

ハーネスの確認とレギュレーターの確認が終わり異常がなかったので、
発電部分を分解しました。

そしたら回りのステーターコイルを外したら中からローターコイルについている
松脂が大量に落ちてきました。

ステーターの中を見ても溶けた松脂が張り付いてしまっていました。
抵抗をマニュアル通りチェックするとローターコイルは1.1Ωになっていたので

短絡しているようです。ステーターの白配線は、1.0Ωくらいでした。
念のため両方とも予備のものに交換して本日なんとか走行してきました。

サーキットでセルが回らなかったのでバッテリーを確認したところ電圧は
有るのですが出力が全然無い状態で新しいものに交換して何とか修理できたのですが、

今回の経験を参考に、サーキットのように高回転にローターが耐えられないようなら
他の車両のマグネットのついたジェネレーターを流用できたらと考えています。

もし、社外で出ているのであれば紹介してください。
また、チャントリビルトすればこのような事はないのでしょうか?

よろしくお願いします。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


真夏のサーキット走行では、想像を超えた高温と遠心力にさらされるんでしょうね!
通常走行で、このようなダメージは見た事も聞いた事も有りません!!


ただし通常のローター不良も、原因のほとんどがこの高温と遠心力ですので、
リビルト品が、サーキットのような過酷な状況に耐えうるとの確証は持てません。


こんなのはどうでしょう?



XS650用単相交流マグネット式発電機一式(参考価格¥48,000)です。
種明かしをしますと、幻のCDIキット(参考価格¥88,000)の充電系パーツになります。


このCDIキットはドイツの業者が開発した商品で、当社でも1年以上前にモニター車に装着し、
現在も快調に走り続けている信頼性の高い商品です。CDIですからバッテリーレスも可能です。


なぜ販売しなかったかと言うと、点火時期の初期設定が非常に難しいんです!!
その上、複雑なマップ変更??により5種類の進角方法及びレブリミットが選択できます。


携帯電話もどきの分厚い説明書が必要となり、素人さんにはとうてい無理だろうと判断しました。
ただ、充電系のみでしたらそれほど難しくも無いので、ご活用頂けるのではないかと思います。


発電量は申し分なく、セルスターターのみで始動OKです。
装着自体は非常に簡単で、ボルトオンで装着できます。


ただし、点火時期の合わせマークだけ、以下のようにご自分でマーキングして頂きます。
1)装着後左ケースカバーを取付け、最下部にポンチマークをつけます。


(画像のTレンチ真下の丸カバーで隠れる部分の中央です)


2)そのマークの右隣に分度器で5度離してポンチマークをつけます。この範囲内がFマークです。

3)そのポンチマークから右側13度の位置にもポンチマークをつけます。これがTマークです。

4)今度は中央のマークから左側に20度離した位置に、ポンチマークをつけます。
これが最大進角位置になります。

5)最後にプラグ穴を覗き上死点を探ります。最終的には割り箸を入れて正確に上死点を出し、
先程のTマークに合わせて、フライホイール側にもポンチマークを刻みます。


以上とりあえず情報としてご案内します。かなり軽量なアウターローターですから
レスポンスの向上は期待できますよ!



ただし点火系はポイントもしくは社外フルトラに限定されます。
アールプロ門倉

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