Q: xs400spの件
2010-06-03  質問者:zangeさん
こんにちはXS400spなんですが、セルで普通にエンジンがかかり乗ることが出来るんですが、キックではエンジンが掛かりません。抵抗も少ないです。なにが原因なのでしょうか?またこのまま乗っていて大丈夫ですか? 教えてください。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


何も問題ありません!そのまま乗り続けていただいて大丈夫ですよ!
原因と言うか、理由としては、キックに慣れていない?お上手ではないと言う事でしょう!


キック始動のコツは圧縮上死点から、最後まで踏み切ると言う事です。それでは解説します。
通常キックを上から下まで踏み切るとクランクは2回転とちょっと回ります。


SR等のシングルで考えてみましょう!クランク位置を圧縮上死点に合わせます。
キックすると1回転で排気上死点、次の1回転でやっと圧縮上死点で爆発します。


圧縮上死点手前は重いので、確実に力強くキックしないと爆発までたどりつかないんです!
最悪なケースはキックの勢いが弱くて、圧縮上死点までたどり着かない場合です!


圧縮上死点近くで、勢いが弱まった場合でも、上死点前10度付近迄来ると爆発します。
そうなるとピストンは押し戻され、クランクは逆回転してしまいます!これがケッチンです!


ですからシングルエンジンのキック始動が一番難しいと言えます。
それでは360度クランクのツインはどうでしょうか?


クランク1回転目の上死点でどちらかの気筒が爆発しますので、難易度はシングルの半分です。
それではXS400などの180度クランクはどうなるでしょうか?


最後の爆発位置にキック位置を持ってくると、次の爆発までクランク1回転半の位置です。
シングルは2回転後、360度ツインは1回転後、180度ツインは1回転半後ですから、


ちょうど中くらいの難しさと言えます。ですから、シングルのSRはデコンプを使用し、
合わせマークで圧縮上死点に合わせて、力強くキックしないとエンジンが始動しません。


XS400も中難度ですから、同じように上手なキックをしないとキック始動できないんです!
上手な方法は、ゆっくりキックペダルを踏み、一番重くなった所で一度キックを止めます。


細かく言うと一番重くなる少し手前です!重い位置に合わせると、その先まで回っちゃいます。
ですから重くなる少し手前で止め、キックを最上部まで戻し、そこから強く踏み込みます。


そして最後が肝心です!踏み切らなければいけないんです!!最後まで!!
この最後の踏み切りが、次の圧縮上死点を飛び越えるパワーになります!


飛び越えられないとケッチンが来ますので、最後まで力強く踏み切って下さい。
この方法で必ずエンジンは始動すると思いますよ。


アールプロ門倉

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