Q:
TX650始動不良について |
2010-06-05
質問者:井上政史さん
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お世話になっております。TX650(1975年型)ですが、長期エンジン始動しておらず、フロートが腐食し、穴があいていましたので、キャブレター清掃、フロートを交換しました。始動するとアイドリングも安定しますが、始動不良です。スターターを引いてもなかなか始動しません。むしろ、スターターを引かず、キーをOFFにして10回くらいキックし、ガソリンを送り込んでおいてキーONにし、一気に踏み降ろすと始動します。しかし、ひどいときには30回くらいキックしてやっとかかります。キャブまではちゃんとガソリンが来ているようです。液面は、同様に整備したXS1Bと同じ調整方法でやりました。考えられる原因は何でしょう?あれこれ試行錯誤していますが、なかなか解決しません。ご指南をお願いいたします。 |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
始動してしまえばエンジンは調子良く、アイドリングするんですね!
そして、走りも問題ないとすると、油面、M/J、P/J、ニードル位置は合っていると言えます。
要するにチョークが効いてないんでしょうね?空キックでガスを送ると良くなる訳ですから!
チョーク通路をよく掃除してください!この症状だとキャブクリーナーだけでは無理です!
邪道ですが、荷札に付いているような極細のハリガネを用意してください。
最初はフロートチャンバー前側底部に空いている穴です。この穴を貫通させます。
そしてフロートチャンバーにガソリンを入れ、その穴が通じている合わせ面の穴まで、
ガソリンが満たされるかを確認します。ここがチョーク系のガソリン供給元です。
参考画像(他車のキャブです)

(中央は無関係!右下の穴から入り、右上の穴までガスが満たされます!)
ガソリンを入れると、穴の中もすぐに同じ油面の高さにならなければなりません。
そうならない場合は下の穴を掃除して穴を広げてやります。
バイスターター式チョークのガソリン供給不良は、ほとんどここの詰まりが原因です!
その上のチョークプランジャーの詰まりは非常に稀ですが、通路の確認だけは実施して下さい。
さてこれでチョークレバーを押せば、チョークの混合気が供給されますので、冷間時始動も、
容易になると思います。チョークを使用し、アクセル全閉での始動が基本となります。
アールプロ門倉 |
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