Q:
空燃費について |
2010-06-01
質問者:ダイアフラムさん
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いつもお世話になっております。空燃費計を付けようと思っております。旧車ですし、まともなデータは期待していません、あくまでアクセサリー的な物と考えていますが・・・理論空燃費は14・7?15・0ともいわれますが、アイドル時・加速時・中速時・高速時・減速時などの空燃費はどの位が理想ですか?目安にしたいと思います。タコとスピードしかメーターが無いのもちょっと寂しい気もします。(シンプルでそれで良いと考える方もおられると思いますが)教えてください。 |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
空燃比計ですか! 最近は便利な物が出来てるんですね!
恥ずかしながら存在を知りませんでした!O2センサーのデータを利用するみたいですね?
付けたら便利でしょうね!昔と較べると夢のような話ですが・・・・・
でも数字が出ても、その良否判断はあくまで体感だよな?!っていう気がするんですよ!
理論空燃比という言葉を始めて聞いたのは、今から30年以上前の事になります。
整備士の国家資格を取る為、半年間の講習に参加し、その授業で教わりました。
僕にとってはこの理論何とかは、学者が実験室で計算した数字であり、現実には見えません。
ただ、空気14.7gとガソリン1gを混ぜた気体が一番爆発しやすいんだ!と言う認識だけでした。
実際キャブセッティングに嵌ったのはその後の草レース参加がきっかけです。
当時、市販車改造の草レースが盛んで、富士や筑波にはよく走りに行きました。
当然チューンナップの定石通り排気系プラス大口径キャブの組み合わせです!
そのマシーンで最高の性能を引き出すには、キャブセッティングが最も重要です。
嵌りましたね?!中央高速のパーキングエリアごとにジェットを交換して走った事も有ります。
そんな感じで、感覚を養います!薄い症状、濃すぎる症状!いろいろあります!
やはり経験を積むしかないと思います。キャブはやればやるほど面白くなります!
いろいろセッティングを変えていると、やった?!決まったー!!と思う瞬間があります。
それがセッティングの醍醐味ではないでしょうか?数字で出てもほんとかよ??って感じです。
実際、富士山の5合目までバイクを走らせれば、ほとんどのバイクは上が回らなくなります。
そんな時、体感でガスが濃いんだと判断できれば、クリーナーカバーを外したり、
中身を抜いてみたりで、対処してあげれば、また上まで回るようになってくれます。
常にエンジンと会話して、エンジンが今何を求めているか?を察知する事が最も重要です。
それは、排気音だったり、パワーの出方だったり、回転の落ち方だったり・・・・すべてです。
あるレースの当日、その日はその時期にしてはすごく寒く、強い雨が降っていました。
今日は寒いから空気の密度が濃いので、ジェットをかなり上げなけりゃなと感じました!
だけど待てよ!台風のような雨で気圧が低いな?!上げすぎないようにしなきゃ!
慣熟走行が少なすぎて、満足なセッティングが出来ず、薄すぎる状態で大失敗でした!
気温や気圧までデータを取り込んで、満足のいく数値を計測してくれるんでしょうか?
ましてインジェクションではない、旧型のキャブでですよ!!
数字に頼らず、感性/感覚を磨いて下さい。
そして多くの経験を積んでください!エンジンの叫びを理解できるようになってください。
僕個人的には、上が薄めで下が濃い目が好きです!
特に低速からの加速時は濃くないと回転が付いてきませんので濃い目にします。
上は多少薄いほうが伸びがいいので、ほんの少し薄くします。
あまり薄くしすぎると、熱を持ったり、最悪ピストンに穴があいたりしますので要注意です。
ただし街乗りの場合レースと違い、同じセッティングで半年、1年と走らなければなりません。
できるだけリスクの少ないセッティングを選ぶべきだと思いますよ!!
アールプロ門倉 |
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