Q:
バッテリーについて |
2010-05-24
質問者:ハルさん
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こんばんは。いつもHP観覧楽しく拝見させてもらっています。
私は、TX650(おそらくニ型)に乗っております。
カスタムの一環として、バッテリー移動を考えているのですが。
そこで、2・3質問があります!!
お忙しい中!!
失礼しますが、ご教授お願いいたします!!
開放型バッテリーの重要性は、当サイトで拝見いたしまして、参考になりました。
既出でしたら、申し訳ありませんが、バッテリーのサイズの変更(小型化)は、不具合は発生しますでしょうか??
それに伴う、セルモーターレスは構いません!!
点火方式のバッテリー点火の仕組み??詳しく解らずに、心配はあります。
不具合は無いようでしたら、小型化可能なバッテリーサイズが解れば、幸いです。
それから、XS650-Eから採用となった「デコンプ連動セルモーター」
これも仕組みが解らないのですが、セルモーターレスにした場合は、始動はXS1のように困難になるのでしょうか??(XS1はキックを降ろした事はありませんが)
個人的な見解では、SR400の、デコンプ未使用の状態のようになる??と・・・
心配はあります。
質問が多くなりまして申し訳ありませんが、よろしくお願いします!! |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
容量の小さいバッテリーを使用すると過充電になるという事をご存知でしょうか?
XS650のICレギュレターは電圧を制御しません!(機械式レギュレターは*参照)
バッテリーの容量(蓄電量)により、ON-OFFの作動を決定します。
もうお解りかと思いますが、容量の小さいバッテリーを使用すると、電圧が上がっても
本来の容量に満たないため、充電を止めずに、電流を流し続けてしまうんです!
結果的に過充電(過電圧)になってしまいます。
その証拠に、3相交流の白線3本の内の1本をカットしてみて下さい。
常識的に考えると充電不良になりますね?電流が減るわけですから・・・・
ところが・・・・この状態で過充電、というか過電圧になってしまうんです!
本来は14V以内で収まるところが、15V位まで電圧が上がってしまいます。
これと同様な事が、小型バッテリーの使用により起こってしまうんです!!
それでは過電圧の状態で使用し続けるとどのような事が起こるんでしょうか?
使用電圧が高いとすべての電装部品が過熱します!電装部品が熱と湿気に弱いのは
周知の事実ですが、加熱により抵抗値が増え、さらに熱を帯びると言う悪循環に陥ります。
これはすべての電気部品に言える事ですが、特にコイル物とトランジスター等の
半導体が受ける影響は多大です!!最悪コイルやトランジスターのパンクに発展します。
社外のフルトラキットなどは、このような使い方をすると一発でパンクします。
またポイントモデルでも、当初は高電圧による火花の増大が得られ、性能アップの
恩恵を受けますが、ポイントやIGコイルの寿命が極端に短くなります。
要するに性能と耐久性は相反する事が実証されてしまうわけです。
さあ、皆さんはどちらを選択しますか??
次にXS650Eに採用された、デコンプ連動のスタータースイッチですが・・・・・
これはあまりにも陳腐で頼りない機構のため、TX650以降は採用されませんでした。
要するにXS650Eだけの専売特許で、それ以外の車両には付いていません!!
またこの機構は、キックの時はまったく使用しないため、キック始動に関しては、
'70年のXS1から最終のXS650SPまで、条件的には同じです。
SRのキック用デコンプ機構とはまったく違いますし、ツインの場合キック始動に
デコンプは不要です!!理由は簡単です!どちらかが常に圧縮上死点になるからです。
ご理解いただけましたでしょうか?
アールプロ門倉
*機械式レギュレターの作動はICレギュレターと多少異なりますが、
いずれにしろ部品の供給が無いためICレギュレターに変更せざるおえません。 |
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