Q: キャブセッティング
2010-05-22  質問者:伊藤さん
いつもお世話になっております。

5500rpmあたりでもたつきます。

年式は79年車です。

ボイヤーが入ってます。

ノーマルキャブでパワーフィルター付きです。

2年ほど前から乗ってます。

タコメーターの数字以外の症状はないと思います。

メーターの不具合でもないです。

購入した当初からです。
当時はあまりキャブセッティングとかは分からなくてそのまま乗ってました。

購入した頃は、3000rpm超えたあたりでノッキングしてました。その頃に比べたら5500rpmまで上がるようにはなったんですが、まだ上がると思うんです。

やはりキャブセッティングなんでしょうか??

宜しくお願いします。
A:お答えします
ご連絡ありがとうございました。


なんとなく症状がわかってきました。
ふけ切らない感じ、もしくはもたつく感じだと思います。


キャブセッティングで言うと、濃いとふけ切らないし、薄いともたつきます。
現段階ではどちらとも判断がつきにくい状況なんですが、簡単に調べる方法があります。


要するに走行中に濃くしてみたり、薄くしてみたりで、エンジンのご機嫌を伺うんです。
濃くする方法はチョークを使います。それもほんの一瞬です。


ほんの一瞬チョークレバーを引くと、バイパス通路からガスが供給されます。
その瞬間もしくは前後のエンジン回転の変化を読み取ります。良くなるか?悪くなるか?


次に薄くしてみます。ノーマルでしたらクリーナーケースのふたを外せば簡単なんですが!
パワーフィルターですと外すと危険です!!


蛇足ですがモロキャブ(クリーナー無しの意味)、もしくはファンネルは非常に危険です!
オーバーフローや吹き返しで火災になりやすいんです!!バックファイヤーで燃え出します!


そんなわけでパワーフィルターは外せませんので、小さなバイスグリップでガスホースを
つまんで、ガソリンを流さないようにして走ってみます。


こういう時にON-OFFコックだとすごく楽なんです・・・走行中にOFFにすればいいんですよね。
しかしXS650SPはOFFの無いコックですから、バイスグリップでつまむしか方法がないんです。


この場合はガスの供給がなくなりますので、油面が徐々に下がり、最後はエンストします。
その油面が変化していく中で、エンジンの機嫌がどのように変化するかを瞬間に読み取ります。


キャブセッティングは高速で走らせなければ結果が得られませんので、非常に危険です。
くれぐれも事故には気をつけてテストしてください。


キャブ以外で考えられる事は点火時期です!点火時期が遅いと高回転が回りません!
ボイヤーに変えられているようですが、ボイヤーは初期設定が非常に難しいんです。


最終的にタイミングライトで点火時期を合わせる必要があります。
確認できてますか??またその時に最大進角位置もチェックしてください。


'79年ですと最大進角位置のマークが無いんですが、位置的には真下を過ぎた辺りです。
点火時期が合っていて、最大進角位置も合っていれば点火系はほぼ問題ないでしょう!


最後に「3000rpm超えたあたりで??5000rpmまで上がるようにはなった」との記載ですが、
この良くなった理由は何でしょうか?濃くした?薄くした?これをもう少しつき進めると、


さらに良くなる可能性は無いんでしょうか??
がんばって絶好調にして下さい! 日本中のXS650を絶好調にしたいと願っています!


また、絶好調にする自信がありますの、何でもご相談ください!!
ちなみに整備相談日でしたら、絶好調な僕の愛車の試乗OKですよ!!ぜひ乗って下さい!


アールプロ門倉

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