Q:
二次減速比の件 |
2010-05-04
質問者:ミスターさん
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いつもお世話になります私はTX650?に乗っておりますが、シフトダウンした際のエンジンブレーキの効きを良くしたいんですが、減速比の変更で対応出来る物でしょうか?又バイクを倒してアクセルONでのトルクで後輪タイヤがスライドしてしまいますスイングアームなどのベアリングは交換しておりますが、多分トルクが有るからだと思いますが、減速比を調整してエンジンブレーキの効きを良く尚且つ後輪のすべりを抑える方法など有りますでしょうか?良い知恵をお貸し下さい。宜しくお願い致します |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
エンジンブレーキとタイヤのすべりは別々に考えた方が良さそうですね!
それではまずエンジンブレーキから考えていきましょう。
まず2輪車の減速ですが、クランクからクラッチに回転を伝える1次減速、1?5速の
変速機で変化するギヤレシオ、ドライブ-ドリブンスプロケットの2次減速があります。
エンジンブレーキはアクセルをOFFにしてシフトダウンした時に得られるブレーキで、
エンジン回転数が高ければ高いほど、ブレーキは強力になります。
このようなエンジンブレーキの場合、最も影響を与えるのはギヤレシオの設定と言えます。
例えばTX650で5速100kmで走行しているとします。エンジン回転数は約4000rpmです。
ここでエンブレをかけるために4速にシフトダウンします。回転数は約4800rpmです。
もっとエンブレが必要な時はもう1速下の3速まで落とします。回転数は約5800rpmです。
要するにエンジンブレーキの強さは各ギヤ間のレシオが離れていればいるほど強力になります。
このようなギヤ比の離れた設定をワイドレシオと言い、逆に近い設定をクロスレシオと言います。
一般的にスポーツ性を強調したモデルは多段変速のクロスレシオに、実用性を優先した
モデルは、少ない変速段数のワイドレシオが選択されます。
スポーツ的な走りから考えれば多段変速のクロスレシオが断然優位です!
もしエンブレが必要な時は2段階落とせば良い訳です。
お問い合わせの減速比とは2次減速比の事だと思いますが、2次減速比を変更しても、
上記の変速レシオ変更ほど変化はありません。ただし全体的にローギヤードに振ると、
同じ4000pmで走行している場合でも、走行スピードは落ちますので、その分エンブレは効くと
言えなくも無いでしょう。しかしエンブレを効かせる為にローギヤードに振るのは
ナンセンスだと思いますが・・・・・ 結論としては、エンブレを強くするには、
必要なだけシフトダウンを繰り返せば良いと言う事です!!
ただ余り極端にシフトダウンすると、オーバーレブでエンジンを壊しますのでご注意ください!
次にアクセルONでタイヤがすべる件ですが、これはタイヤのグリップ力の問題だと思います。
もう少しグリップの良いタイヤに交換しましょう!!
アールプロ門倉 |
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