Q: レギュレーターについて
2010-03-25  質問者:txフリークさん
77TXですが、機械式レギュレーターが調節しても制御しなくなり、交換を考えています。同じヤマハ車のSRなどのレギュレートレクチファイアの流用を考えていますが、この場合(レギュレートレクチファイアの配線が、白白白赤茶黒タイプの場合)の配線ですが、機械式レギュレーターの緑茶黒はどう処理すれば良いのですか?黒はアースで、茶色はレギュレーターの茶色、緑はどこへ繋ぐのでしょうか?
もう1点ですが、機械式レギュレーターの調整中に突然エンジンがストップし、何をしても電源が入らなくなり、しばらくすると戻りました。その後も時々その症状がでますが、ジェネレーターでしょうか?ヒューズは切れておらず、ボックスも新しいものに対策済みです。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


XS650の発電機はSRなどの一般的なパーマネントマグネット(永久磁石)式とは異なり、フイールドコイル(励磁)式という割と少数派の発電機が採用されています。


両者の違いを簡単に説明すると、マグネット式はローターが回転すれば常にステーターは電気を作り続けます。一方のフィールドコイル式は、発電が必要な時だけローターが電磁石となってステーターで電気を作り、必要ない時は電磁石でなくなる為電気は作りません。


したがってレギュレターの役目も両者はまったく異なり、マグネット式のレギュレターは余分な電気を捨てる役目をしており、フィールドコイル式のレギュレターはローターに電気を流し、電磁化させる事により電気を作り出す役目をしています。


片方は捨てる仕事で、もう片方は作り出す仕事ですから、仕事内容でわかる通り、その構造や部品構成はまったく異なり、互換性はありません。レギュレターはバッテリー電圧が14Vを下回るとスイッチONとなりブラシを介してローターに電流を流し、電磁石化して発電を開始します。


そして14Vを超えたあたりでスイッチOFFとなり、ローターへの電流をストップして発電を中止します。したがってXS650の発電機は、発電したり、発電しなかったりを繰り返して電圧を調整している訳です。


まれにローターに電流を流し続け、常時発電に改造して、SRなどのレギュレターで余分な電気を捨てさる改造をしたと言う話を聞きますが、この方法ではすぐにローターがパンクしてしまい、修理には余計な出費がかさみます!


最後の電源が切れる問題ですが、バッテリー電圧は維持しているのか?電圧降下で微弱になっているのかが重要です。その症状が出た時にバッテリー単体の電圧を測ってください。


もしバッテリー電圧が9V以下になっていたらバッテリー交換をお奨めします。バッテリー電圧自体は10V以上を維持できているようでしたら、電流の流れに沿ってテスターで追いかけます。どこかの部品で流れが途切れていると思いますので、その部品が原因です。


アールプロ門倉

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