Q: エンジンについて
2010-02-10  質問者:タマッチさん
先日マフラーをR-PROさんから購入し取り付けし試運転がてら乗っていたのですが、マフラーのやけ具合が左右で違うのでエンジンが調子悪いのかと思い質問です。
左右比べると明らかに片方が焼け方が弱いというか少ないのです。キャブからのガソリンの量なのかそれとも圧縮が足りないのか、プラグの火花が弱いのか?
と色々考えてみたのですがわかりません。
エンジンは直ぐかかるし、吹けあがりもいいですし
加速もします。考えすぎでしょうか?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


二気筒エンジンも経年劣化が進むと必ずしも左右同じ状態とは言えなくなります。
エキパイは燃焼温度が焼け具合に影響してきますが、左右の燃焼温度に差があると、


今回のケースのように、ばらつきが出てしまいます。ただし、ある程度「エキパイ焼け」が
進行すると、それ以上焼けなくなりますので、焼けが少ない方も焼けてる方に追いつきます。


そうなれば、左右同じくらいの焼け具合になりますので、それほど気にならなくなるでしょう。
しかし、なぜ燃焼温度に差が出るか? これは気になる所だと思いますが・・・・・


ご指摘の通り、キャブ、コンプレッション、火花の強さ等々様々な要素が絡み合います。
例えば調子良いツインエンジンでも、片方のキャブのジェットにほんの少し詰まりがあるとします。


今まで調子良かったんですが、パワーフィルターに変えたとたん、片方が不調になる。
こんな話は良く聞きます! 調子良いとは「点」では無く、「線」なんです。


要するに調子の良い「範囲」があると言うことです。キャブで例えれば 薄い―適正―濃い 
とあれば、適正の中にも薄め適正と濃い目適正が存在します。これはすべてに言える事です。


XS650のピストンクリアランスは新車時5/100mm設定で作られますが、使用限界値は、
10/100mmとなっています。要するに6/100mmでも9/100mmでも適正の範囲内なんです!


機械物はすべて消耗品の集合体です。一つ一つの部品の使用限界まできっちり使うか、
早めに見切って交換してやるかは、オーナー及び担当整備士の考え方次第です。


しかし、長く使っていると今回のように消耗のばらつきが出ることは、良くある事なので、
エンジンと対話しながら方向性を決めてください。


極端な例としては、右と左でメインジェットの番手を変える・・・・
考え方によっては、こんなのも「有り」と言えるんではないでしょうか?


アールプロ門倉

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