Q: XS650SPについて
2009-12-17  質問者:Mr.258さん
お忙しい所いつも返信、アドバイス有難うございます。 

今までの僕の圧縮の計り方を記載しますので、ご指導宜しくお願いします。

片肺ですがセルでエンジンが始動するのでセルで測定します。まず両方のプラグを外します。そしてアクセルは全閉でセルを4秒回し1秒休み4秒回す(秒数は大体です)ぐらいの感じでゲージの数字を見ます。

最近の症状としては、圧縮は左右共8以上あるのでエンジンを始動すると、右のみパンパンと排気から音がします。そして熱を持ちません、エンジンを切って右のプラグを見ると湿っていて爆発していません。そしてその時に圧縮を計ると4ぐらいしかありませんでした。(以前アドバイス頂いたキャブの方は、すべては終わってません)この症状から何かアドバイスお願いします。

あと負圧コックが正常かどうかの点検の仕方がありましたら教えてください。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


セルでもいいんですが?・・・・・・キックの方がはるかにパワーがあります!
その分正確にコンプレッションが測れますので、出来ればキックで測定して下さい。


コンプレッションの測定は「アクセル全開」が基本です。開(OPEN)ですよ!
閉(CLOSE)ではありません!空気をいっぱい吸入することにより、気圧が上がります。


さて、ここからが本題です! 今日のご質問でだいたいの状況が見えてきました!
結論としては「右気筒のみ極端にガスが濃い状態」だと思います。


たぶん右側キャブがエンジン内部にオーバーフローしているのではないでしょうか?
燃焼室への生ガス流入でプラグが湿ってしまうため、爆発出来ないのでしょう。


そしてそのガソリンがシリンダーを伝い、油膜を洗い流してしまうため、
コンプレッションが極端に落ちてしまう状況ではないかと推理します。


まずオーバーフローしているかどうかのチェックをしましょう。実油面の測定です。
キャブの真下にあるドレンパイプに透明ホースを差込み、キャブ上部まで持ち上げます。


コック位置をPRIにして、キャブ底部のドレンスクリューを2回転ほど緩めてください。
透明ホースにガソリンが流れてきましたね! 


正常であればフロートチャンバー合わせ面以下(1?2mm)でガソリンが止まります。
合わせ面以上に油面が上がってしまう場合はオーバーフローです。


オーバーフローの有無にかかわらず、原因はキャブと断定して良さそうですね!
とりあえず前回お知らせしたキャブの点検・調整を実施してください。


最後に負圧コックの点検ですが、キャブに行っている太いホースと、
インマニに行く細いホースを引き抜いてください。 コック位置はONの位置です。


この状態で太いホースからガソリンが流れてはいけません! 
次に細いホースを口にくわえ、軽く吸ってください。吸うと太い方からガスが出ます。


そして吸うのをやめるとガスが止まります。
これを何回か繰り返して、出る・止まるが正常に作動すればコックはOKです。


アールプロ門倉

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