Q:
赤箱 |
2009-06-16
質問者:KOHEIさん
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81年式のXS650SPを購入して整備をしています。
フルトラということで購入しましたが改造跡に気づき、見てみるとボイヤーが御社の青箱と違い、赤箱になっていました。
ポイントカバーにはセミトラらしき物が・・・
配線をたどると白い配線がバッテリー(?)についてます。これは正しいのでしょうか?
赤箱の情報がありましたら詳しく教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。 |
A:お答えします |
お問い合わせありがとうございます。
ボイヤーの赤箱もれっきとしたフルトラで、青箱が出る以前はかなりお世話になりました。
粗悪品なわけではありません!ちゃんとした継続商品ですので安心してご使用下さい。
ポイントをパルスセンサーとして使い、電流の断続をトランジスターで行う、
通称セミトラと言われるシステムは実際にはほとんど存在せず、過去の遺物です。
それでは赤箱と青箱の違いを説明しましょう。
赤箱の弱点をしいてあげれば、そのIGコイルにあります。
赤箱専用の同爆2リードIGコイルは熱を持ちやすく、すぐに火花が弱くなってしまいます。
原因はポイント車用のIGコイルと同様の抵抗値に設定したためだと考えられます。
途中からボイヤー社も対策としてヒートシンク付けるなど苦慮した様子が伺えますが、
根本的な仕様変更がなされないまま現在に至っていると考えています。
当時僕も何種類かの抵抗値の違うIGコイルを試してみましたが、
すべて失敗に終わり、赤箱自体をパンクさせてしまう最悪の結果でした。
そうなんです!赤箱のユニットはその専用のIGコイルの抵抗値しか使用できず、
少しでも抵抗値の違うIGコイルを装着すると、すぐにパンクしてしまうんです!
そんな折、ボイヤー車から火花の強いIGコイルを標準設定にした、
新商品の青箱(MPDIS)が発売になりました! このIGコイルがすばらしいんです!
1次側の抵抗値がなんと0.6Ω、2次側が12kΩです。一般的に火花の強さは
1次側と2次側の抵抗値の差と言われていますから、赤箱用(4.5Ω/7kΩ)とは
較べるまでもありません! 加えて耐久性も格段に向上しました!
そんな訳で、青箱が発売されて以降は青箱のみの販売に切り替えました。
ただ、赤箱を何事も無く長期間使っている方もいます。
一番のポイントはIGコイルの取り付け方法ではないかと考えています。
熱の逃がし方がうまい取り付け、例えば金属部分にしっかり固定するとか、
空気の流れの良い場所につけるとか、エンジンの熱が伝わりにくいとか・・・・
使用条件に恵まれた場合は何事も無く長期間使えるのではないでしょうか!
もし今現在、快調なのであればそのまま使い続けてなんら問題ありません!
パルスセンサーやマグネットローターは赤も青も同じものを使っています。
また配線も同じで両方とも白線がアース線となります。
ですから赤を青に変更する場合はIGコイルも共に変更しないと使えません。
最近ばら売りも始めましたので、仕様変更可能ですのでご検討下さい。
価格は青箱\20,000、専用のIGコイル\15,000、IGコイルステー\2,000です。
アールプロ門倉 |
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